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パナシ

139,ほぼ69cm


 この頃ようやく、焼き海苔や白紙をハサミでちょうど半分に切れるようになりました。世の中の職人さんたちも名人達人になると寸分たがわず物を切ったり加工したりして、「人って、鍛えればすごいことができるんだなあ」と思うことがよくある。

 今回のキーワード「ほぼ69cm」は江戸時代に地図を作った伊能忠敬さんに関することです。

 

 商売で成功 隠居してから江戸に出て勉強。天文学、暦学、そして地図づくり…。商売のうまさ、人柄の良さ、人組のうまさ、向学心等、参考になる点多々あり、調べれば調べるほど魅力的な偉人です。
 1800年代始めの頃、伊能忠敬は、下総の佐原(現千葉県香取市)で、事業家として成功しました。(今のお金で50億円とも70億円とも…)
 その後49歳で隠居し、50歳のときまさに「五十の手習い」を地で行くかの如く江戸に出て、天文・暦学を学び始めました。
 その修業中にきっかけをつかんで地図作りを始め、17年という年月をかけて日本全土を実地測量し、初めての実測による日本全図の作成という快挙を成し遂げたのです。
 隠居後、年齢に関係なく、向学心に燃え、大仕事を達成したことが、私たちに元気を与えてくれています。
 中でも感動させられるのは、色々な測量器具を使いながらも、基本は、「一歩を正確に69cmで歩く」訓練をし、自身の体を計測器にしたことです。
 目印と目印の間を歩き、歩数から計算して距離を測る。距離を測った後は今来た方角を調べる。この作業を延々と繰り返しました。山や川や海もある難しい地形も工夫し、丁寧で粘り強い測量をし「大日本沿海輿地全図」を完成させるという偉業を成し遂げたのです。

 参 考:NHK for school 、InopPedia tokyo 他

  その他:香取市に伊能忠敬記念館があります。当時の測量器具や貴重な資料が沢山展示されています。

 近くには小野川があり、昔ながらの町並みを堪能できます。

また、佐原の祭りの山車記念館や伝統ある香取神宮、万葉集の防人の歌にも出てくる「鹿島立ち」の鹿島神社水生植物園などもちょっと足を延ばせば見学できます。

お勧めは、春と秋の佐原の大祭ですね。軽快な佐原囃子と大きな山車の人形が楽しめます。 

一歩69cmは神業です。ましてや隠居してから偉業を成し遂げるとは。

作成者: パナシ

雑学大好き、何でもやりっぱなしが多い。

「139,ほぼ69cm」への1件の返信

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