
外国の方に言われて、「あっ。そうか」と気付かされることがありますが、その中に「日本人は、よく『ちょっと』という言葉を使いますね。」「えっ?そうかなあ?」と思って色々取り出してみました。
・ちょっとわかりません ・ちょっと違います ・ちょっと待ってください ・ちょっと、いいですか ・ちょっと見せてください ・ちょっと、どいてください
・ちょっと今忙しいんです ・ちょっと、すみません ・ちょっと食べてみて! ・お金が足りないんだって、ちょっと貸してやって! ・分からないところあるので、ちょっと教えてください
・ちょっと着替えてくるね ・どこまで行くの?ちょっと東京まで ・もう少しだから、ちょっと持ってて! ・ちょっと、歌ってみて! ・良く分からん。ちょっと説明して!
・あのやり方、ちょっとおかしくない? ・その髪型、ちょっと変だよ ・あいつ、ちょっと生意気だよな ・ちょっと派手じゃないか? ・調子に乗っているから、ちょっと言ってやって!
・しょうがないなあ。かわりにちょっと行ってやるよ ・ちょっと来いよ! ・消しゴム、ちょっと借して! ・その本ちょっと取って! ・そのお花、綺麗ね。ちょっとちょうだい
・ちょっとあの人紹介して! ・本人に知られたら、ちょっとまずいなあ ・この味、ちょっと薄いかなあ ・化粧、ちょっと濃いかなあ? ・あなた、ちょっといやらしいわよ
・あの人、ちょっと嫌い ・あの子、可愛いし、ちょっと好きだな ・あのクソガキ、ちょっと殴ってやろうか ・ちょっと、止めろよ! ・ちょっと、何するんだ! ・ちょっと見は、いいが…
・店長、ちょっと負けて! ・この問題はちょっと難しいなあ ・歩いて行くには、ちょっと遠いね …
数限りなく出てきます。指摘された通りでした。
『日本の人は、人と話している時に、毎回必ず使っているはずですよ。』と。
考えてみたら、そういうことなんだ。と気づかされました。
意味としては『少し』で言い換えられるものがほとんどですが、「少し」より穏やかに聞こえます。
「ちょっと、止めろよ!」「その本、ちょっと取って!」「ちょっと来いよ!」などは完全に語気を和らかくしている使い方でしょうね。
「ちょっと待って!」などは「少し」の意味と「語気を和らげる」両方持っているように思います。
色々な所に使えて便利で、柔らかい、使って心地よい言葉なのかもしれないなあ、とちょっと思いました。
語源をちょっと調べると、はっきりは分かりませんが、大和言葉の「ちと」「ちっと」から変化してきて「ちょっと」になったようです。
漢字では『一寸』と書きます。意味にあてて読みを「ちょっと」にしたんですね。一寸は約3㎝のことで、ほんの少しの意味です。
英語では a bit a little just for a moment in a minute などを使い分けています。
中国語では、同じ動詞を繰り返したり、「点」を付けたりして語気を柔らかくしています。
※Q:ここで意表を突いた問題です。日本でよく使われている漢字は何でしょうか?
参考:漢字の国中国では
1的 2一 3是 4了 5我 6不 7人 8在 9他 10有
が使用ベスト10です。
A:(答え)日本語使用漢字ベスト10 (日本語センター調査結果より)
1日 2一 3大 4年 5中 6人 7会 8月 9本 10上
意外でした。1位の「日」は全く眼中になかったが、
「今日は!」「今日は、11月3日、日曜日です。日本では、祝日で、学校も休日扱い。毎日こうなら日日是好日」なるほど、読み方が色々あるので、気が付かないだけで、結構使っていますね。

「152,ちょっと」への1件の返信
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