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「お父さん、クラスの利也君ね、4月1日生まれなんだって?」
「そうか。」
「でも、お父さん、なぜ、4月1日生まれの人は、1つ上の学年になるの?
普通に考えたら、4月1日から次の年の3月31日までで良いと思うんだけど。どうして?」
「急にそんなこと言われてもなあ。ちょっと待って、今調べるから…。」
「分かったぞ。ヒデちゃん。」
「教えて。」
「年を取る境目の問題なんだよ。」
「どういうこと?」
「年齢計算ニ関スル法律」というのがあってね。(「民法第143条」)それによると、「誕生日の前日が終了するとき(深夜12時:24時)に年をひとつとる(=満年齢に達する)」とされているんだよ。
つまり、4月1日生まれの人は、法律上では3月31日(の、深夜12時)に年を取っているってことだ。」
「どういうこと?」
「簡単に説明すると、
【4月1日生まれの子】は、3月31日の深夜12時(24時)に「満5→6歳」になるんだよ。ギリギリ前の年度に入っているよね。だから早生まれ扱いになり、1つ上の学年へいくんだよ。」
「そうなんだ。」
「それで、学年は【施行規則第59条】で『小学校の学年は、4月1日に始まり、翌年3月31日に終わる。』と規定されているけど
対象となるのは、誕生日が「4月2日~翌年4月1日」の子供ということになるんだよ。」
「なんとなく分かったような気がしてきたよ。」
「説明しているお父さん自身も良く分かっていないからなあ。」
「じゃあ、なぜ「当日の0時」ではなく、誕生日の前日が終了する24時に年を取るということにしたの?」
「それは2月29日生まれの人への配慮からだって。
年を重ねる境目を、当日の0時にしてしまうと、法律上2月29日生まれの人は4年に1回しか年を取らないことになってしまうよね。」
「うん。」
「誕生日の前日が終了する24時にしておけば、毎年2月28日の24時にきっちり年をとっていくことになるだろう?」
「ああそういうことか。」
「外国ではどうなんだろうね?」
「お父さんはもう限界だよ。今度外国の人に聞いてみたら?」
「そうだね。」
参考出典:文部科学省
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