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「お父さん、なぜ年とか時間とかは、普通の1~10の数え方じゃないの?」
「そうだね。人間の指は、左右の手で合計10本だから、10を基準とした十進法の方が分かりやすいよね。」
「そしたら、1年も10カ月、一日も20時間で良いと思うよね。」
「うん、その方が計算しやすいなあ。
…ところがだ、1年を10カ月にしたとするよ。」
「うん」
「季節は、春夏秋冬で4つあるよね。」
「うん。」
「10という数字は、2つには分けられるけど、4つにはうまく分けられないんだよ。」
「うん。」
「12カ月にすると、2つにも3つにも4つにも6つにも分けられるんだよ。
12は便利な数字なのが分かるかい。」
「ああ確かに。」
「紙や鉛筆がない大昔に、大きな数を数えるときに、人の指は10本しかないので、足の指を使っても20までだろう。」
「うん。」
「じゃあ35とか50とかはどうやって数えていたの?」
「右手を出してごらん。開いて。」
「こう?」
「そう、親指の骨は2つだね。他の指は3つずつあるよね。」
「うん。」
「親指をポインター(指示棒)として、人差し指から小指までの骨の数を数えると12個あるよね。」
「うん。」
「人差し指の一番上の骨から1・2・3、中指の上から4・5・6…小指の一番下で12となったら、左手の親指を折って、また右手の人差し指の一番上の骨から13・14・15…そうやっていくと60まで数えられるよね。」
「へえ、なるほどね。知らなかったよ。こんな数え方があるって。」
「やって見ると10より大きい数でも間違いにくいよ。」
「よく考えたね。」
「1日が24時間というのは、紀元前にエジプトやギリシャで生まれた考えなんだ。それが今も生きているんだよ。」
「そうなんだ。」
「でもね、1時間は60分で1分は60秒は、また別で六十進法やっているから面倒なんだよね。」
「そうか。」
「普通の数え方は、十進法で、1年は、12カ月、1日は24時間で十二進法 1時間は、60分、1分は60秒で六十進法ということだ。」
「なんとなく分かったよ。ありがとう。お父さん。人間ってやっぱり頭が良いんだね。」
「ああ、本当に知恵の積み重ねの歴史だよ。」
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