食堂でテレビを見ていたおじさんが、何やらぶつぶつ呟いていた。
テレビには、駅伝で優勝したチームの選手たちがインタビューに応じているシーンだ。
「『そうですね…』『そうですね…』じゃねえだろう?『はい』と『ええ』とか言えねえのか、こいつら…」
それを聞いていて「その通り。」と心の中でおじさんに拍手を送りました。
駅伝の選手に限らず、相撲、野球、ゴルフ、オリンピックの選手など、活躍してインタビューを受けるシーンをよく目にするが、ほとんどが、聞かれたことに対して「そうですね」から入ることが多い。
緊張する勝負を終えてほっとしている気持ちもよく分かるが、全ての質問に「そうですね」では、あまりにも無防備で聞いている方も飽きてしまう。
まずは「はい」で受けて、時には「ええ」とか「そうですね」を使って、よく考えた返答をすると、聞いている方も聞きやすい。
どんな質問が出るか予想もできないこともあるが、質問をある種の攻撃と考えると「はい」は後の先、「そうですね」が後の後の対応に見える。
インタビューは、試合ではないけれど、視聴者の心を掴むという点では、専門の競技以上に、自分との『表現力の試合』ではないだろうか?
「そこまで気を抜くな。」
たぶん、おじさんの言いたかったことは、そういうことだと思いました。
あなたの趣味や生活に役立つ情報も【スマートニュース】
関連
「195,そうですね。」への1件の返信
[…] 192,自分って何? 193,雑用は 194,嫌われる勇気 195,そうですね […]