こんな夢を見ました。
ある小学校のある教室で休み時間に、先生と子ども達がこんな話をしていました。
「先生!聞いていいですか?」
「良いよ。なに?」友広君が突然言いました。
「アフガニスタンやアフリカなどでよく戦争が起きているけど、どうしてですか?」
「ちょっと難しい話になるけど、簡単に話すね。」みんなも興味があったようで「うん」と友広君以外も答えました。
「対立している双方にもそれぞれ言い分があってね、それをそれぞれが無理やり通そうとして、武力を使っているからだよ。」
「じゃんけんで決めればいいのに。」誰かが言いました。
「そんな簡単な訳には行かないよ。ある意味で大きな国の代理戦争みたいなものだとも言われているよ。」
「なにそれ?」
「対立する双方に大国が武器等をそれぞれに売り込んだり与えたりしているんだよ、自分の国が応援している方を勝たせようとしてね。応援している方が勝てば大国の勢力も利益も広がるからね。」
「そんなのずるいよ。」
「そこが難しいとこなんだよ。」
「じゃあ一番儲けるいるのは、大国の武器を作って売っている人たちじゃないですか?」
「その通りだ。武器製造会社や関連会社はどこかで争いがないと商品がはけないから、言い方は悪いけど、争いがあった方がむしろ良いと思っているんだよ。
テロも怖いけど、結局は、武器製造会社が売った武器等が使われているから変な話だよなあ。」
「そうなんだ。」
「そのテロを撲滅するために、また、沢山の兵器を使って抑えようとする。武器製造会社や関連会社はまた儲かるというんだ。
そのお金が政治家をも動かしているという人もいるんだよ。」
「日本にもそういう会社はあるの?」
「ああ、日本にも武器製造会社はあるよ。海外に輸出もしているよ。」
「そうなんだ。どんな気持ちで作っているんだろうね。」
「正義のために作っていると考えているかもしれないよ。或いは、武器を作っているなんて全く知らないのかもしれないよ。」
「偉い政治家たちは世界平和をと言っているのに、なんかすっきりしないよ、先生。」
「みんな『刀狩り』って知ってる?…
「なんとなく。」
「世界中で約束して、どの国も武器や大量殺人兵器を持たなくなれば大きな悲惨な戦争は起こらないのは分かるかい?」
「うん」
「でもね、そこが難しい所なんだけど、もし、武器や兵器、身近なものだったら刀や槍すら無かったら、石を投げるか棒で叩くか殴り合うかくらいだね。」
「うん」
「大昔から使う武器は無くてもあっても人が争うことは変わってないんだよ。
気に入らない奴、言うことを聞かない奴はやっつけたい。やられた方はやり返したい。…
争う気持ちがある以上、世界中一斉に『刀狩り』をして、武器製造会社をなくしても無理なことなんだよ。
悲しいけれど戦いは無くならないなあ。」
「なんとなく分かるよ、先生」
「人間は知恵を持っていて賢いようだけど、それで科学を進歩させても、それを応用して兵器を作り、必ず争いには使うからね。それで人類は絶滅しちゃうんじゃないのかなあ。」
「えっ?恐い。」
「日本には原子力発電所だってあるだろう?アメリカ、フランスに次いで世界第三位で42箇所も持っているんだよ。
だから、そこを狙われたらミサイが撃ち込まれたどころの騒ぎではないんだよ。
津波で起きた福島の原発事故だって10年以上経っているけどまだ解決してないし、原発は廃炉にしてもその後の処理が大変なんだよ。」
「えっ?そうなんだ?」
「核搭載ミサイルを迎撃するといったって日本海や日本上空で撃墜し爆発させたら大変なことになるよ。
放射能汚染もすごいだろうし。そういう意味で、日本は大きな原子力爆弾の上で生活しているようなものだからね。」
「そうなんだ。恐い話だね。」
「だから先生は、地震があるたびに原発事故が気になるんだよ。簡単に言ったけど、現実はもっと複雑なんだよ。お家の人にも聞いてみな。」
「はーい」
「包丁やボールペンだって使い方次第では武器になるからね。」
「うん」
「あっ、ちょうどチャイムが鳴ったよ。次は、算数かな?」
※ニコライ二世の教訓
最後のロシア皇帝ニコライ二世(1868-1918)は戦争の悲惨さを憂い、1899年に万国平和軍縮会議をオランダのハーグで開催し、各国同意のもと、海戦の被害の制限、窒素ガスの使用禁止、気球からの爆弾投下の禁止を宣言した。
だが、10年もたたないうちに飛行機から爆弾投下が…技術の進歩に歯止めができない状況(気球では落とさないけれど、飛行機からなら同意されていない…)
今、AI兵器がどんどん進化しているが、「AI兵器とは何か」の定義さえ話し合われていないのが現状であるという。
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