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278,QRコード

 バーコードで品物の管理は、飛躍的に向上しましたが、今やそれを追い抜くQRコード。スマホ決済に飛行機・電車のチケット、サイトのURL読み取りなど、便利ですね。

今回はそれについて考えてみたいと思います。

 バーコードは、横に線の太さ、間隔でデータを表したもの。
ならば、縦に更に情報を詰め込めないか?
それで完成したのがQRコードです。
バーコードは横だけの1次元。QRコードは横も縦もあるので2次元コードと言われる所以です。

QRコードは誰が発明したの?

 1994年、デンソーウェーブは、QRコードを発表しました。
QRコードという名前は、“Quick Response”(クイック・レスポンス)の略で、その名の通り、0.03秒という超高速で読み取り可能であることが最大の特徴です。
しかも、コードに格納できる情報量はバーコードのおよそ200倍。数字なら最大7089文字、英数記号や漢字だって格納することが可能です。

 このQRコードを開発したのは日本のエンジニアです。
 もともと工場の生産管理のために開発されたもので、生みの親である産業機器メーカーの原昌宏さんが、低予算かつ短期間で開発するために知恵とアイデアを振り絞った発明品だったのです。

 原さんはわずか2年で、格子状に並べた情報を高速で処理できる方法を考えだしました。

 原さんの趣味の囲碁、そこにヒントがありました。
碁石を置く時、必ずしもマス目に対して正確な位置に並ばず、ちょっとずれてしまうことはありませんか。
碁石の位置が少しずれていても、正確な位置に並んだものと白と黒の並び方や順番は同じです。

 そこで、原さんは、発想の転換をして、コードを読み取るリーダー側のプログラムを大幅に変更しました。
 格子の並びや順番を“正確に”ではなく、“大雑把に”読ませるようにしたのです。

 すると、読み取りのスピードは飛躍的に向上しました。
 他にも原さんのアイデアから生まれた技術が組み込まれ、0.03秒という超高速での読み取りが実現したのです。

 QRコードはもともと工場で使うために開発されたもの。コードに汚れがついて読み取れなくなることが懸念されていました。

 そこで、原さんは、汚れなどでちょっと隠れても正しく読めるように、「誤り訂正機能」を追加しました。

 さらに、復元機能をより強化させたQRコードの活躍の場が鉄道のホームです。

 都内の主要な駅には様々な路線が乗り入れ、それぞれの車両を管理する鉄道会社ごとに車両そのものの数や扉の数が異なっていたため、自動化が不可欠なホームドアを導入するのは困難でした。
 しかし、車両を改修するには経費と時間がかかり現実的ではありませんでした。そこで着目されたのがQRコードです。

 車両がホームに入ると、ホームの上に設置されたカメラが、車両の扉に貼られたQRコードを認識し、連動してホームドアが開きます。QRコードには、車両数や車両のドアの数の情報が入っていて、ホームドアが間違って開閉することはありません。

 さらに、屋外を通る鉄道インフラでは、雨が降ったり、太陽の光が反射したりして、コードが読みづらくなることを想定しなければなりません。
 そこで、原さんは、誤り訂正機能をさらに強化しました。 

 QRコードによって、わたしたちの暮らしはより便利なものになり、世界中で使われるようになりました。

 今、これほどまでに社会で普及することになったのは、「自分だけの独占物」にすることなく「皆で使ってもらいたい」という原さんの思いから、特許を取りつつも権利交渉なしに自由に使えるものにしたからではないでしょうか。 参考資料 NHK


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277,少し気になること

 普段は何も気にならないことが、気になる時がある。これもそうだ。

車を運転していて、すぐ前のトラックが大きすぎて信号が全く見えないときがある。青信号だと思ってトラックについて行ったらもう既に赤信号だったり…ヒヤッとすることもよくある。

 反対車線の信号が両面式でトラックのすぐ後ろでも良く見えるのは本当に助かる。
 全ての信号がそうなっているわけではないので、できるだけ大型トラックやバスのすぐ後ろには付かないようにしている。付いてしまった時は、車間距離を取るようにしているが、後続の車には迷惑かもしれないが…。

 また、こんなこともある。トラックに社名が「山田運輸」などのように大きく書かれているが、
その下に「Yamada unnyu」のようにローマ字でカナが振られている。ひらがなやカタカナはほとんど見ない。

 交差点の大きな道路案内板もそうだ。漢字の下にはローマ字表記でカナが振られている。
難しい漢字で何と読むのか分からないときはそれを見てホッとする。
優しい文字でも「小山」は、こやま?おやま?、「川内」は、かわうち?せんだい?、「高坂」は、こうさか?たかさか?

日本もどんどんグローバル化している証拠なんだろうと思う。
どの国の人が見てもローマ字なら何とか読めるからだろう。
もう日本人同士だけが読めれば良いというのは、考え方が狭いということなのだろう。

中には名刺の自分の名前にもローマ字を並記している人もいる。

そんなことから、これから先のことを想像してみると、店員さんや従業員の名札の振りがなもローマ字が一般的になって行くだろう。
学校でも、先生や生徒もローマ字並記の名札が当たり前になっていくだろう。
キラキラネームが流行し、日本人でも読めない名前が多い昨今、ましてや周りにいる人は日本人だけとは限らないのだから…。

極論だが、ゆくゆくは「ひらがな」も「カタカナ」も日本語から消えていくかもしれない。
少しずつ言葉や表記は変わっていくものだろうが…。

特にカタカナは、ほかの文字に加工しやすいので(ノ→ハ ノ→イ 逆もハ→ノ など)正式な文章には不向き。

 ただ、現状での不安は、
世の中にローマ字が溢れているのに小学校のローマ字教育は遅れているのを感じる。

 早くから英語を学習している子はアルファベットは難なく読めるのに…、ひらがなとカタカナしか知らない子には読めるはずもない。
 格差は、小学校の1年生からもう始まっているように思う。


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276,丸と四角


 あなたは、丸と四角ではどちらが好きですか?

突然そんなこと言われても困りますよね。

 丸と四角と言えば、私は子どもの頃、よく遊んだベーゴマを思い出します。
臼のような丸い容器の上に、テント用のシートを被せて、床を作り、その上でコマを回し、腕を競い合い、弾き飛ばしたら相手のコマが取れる簡単なルールでした。基本的には1対1の対戦でした。


 ベーゴマを加工して強くするのは、自由でした。
みんなでヤスリや砥石でコマの縁(ふち)を丸くしたり、角張らせたり、コマを低くしたりして強さを競ったものです。

「強いコマって何なんだろう?」
そんなことばかり考えていました。
丸にした方が良いのか?角張らせた方がよいのか?

特に、縁が丸い形同士では、お互いに弾き合わないからコツコツ当たっても一向に勝負がつきません。
丸と角張ったコマではまともに当った時は縁を太くした丸が大方勝ちます。角張った方が自分の勢いを軸のしっかりした丸に跳ね返されるからででしょうね。

 ただ、角張った方が丸のコマの背中を攻めたら、ものの見事に弾き飛ばします。
角張ったコマ同士の対戦は迫力がありました。
両方が一気に爆発したように床から飛び出すこともあります。(「ワッカ」と言って、この時は先に回したコマの勝ち)。 

 今考えると、丸が強いか角張っている方が強いかだけの問題ではなく、コマの重さ、バランスの良さ、回転軸の芯の細さ、コマの低さ(ペチャ)、回して相手のコマに当てる角度、回転量、回っているコマを狙って上から落として回す技(ガチャ)など、その人の技量が関係しているから、子どもながらに、考えて工夫できる面白い遊びでした。

この頃の私は、丸より角張った形が好きだった。
 
 新しいべーゴマを買った時(確か1個10円位だったかなあ)どんな形に加工するかを考えるのも楽しかった。
買う時よく見極めないと同じ鉄のコマでも、硬くて全く加工できないものもあった。
村の神社の祠(ほこら)の周りの石には、当時の子供たちがベーゴマを磨いた痕跡が今でも残っています。

 他に丸と四角と言えば、
丸い部屋を四角く掃除する人がいます。
私もその部類の人間ですが、きっちりと隅々まで掃除する人もいます。重箱の隅でも楊枝を使って…。

 車の形の流行も丸型が受けたり、角張った形が受けたりと…時代によって変わってくる。

 前方後円墳も丸と四角ですね。

前が四角、後ろが円の古墳

 人が集まると、
その中には、丸の人も四角の人も三角の人も楕円の人も形がデコボコの人も色々いる。
しかも、その形はいつも一定ではなく、物事によって変わるから多種多様。

組織集団の中でそれを束ねいる人や指導者と呼ばれる人たちは、大変だろうなあと思います。

 その人たちも、若い頃は角張っていたが、年を重ねるごとに丸くなって来た人が多いように思います。
ビジョン、目標設定、説得力、行動力、包容力、人を組む力、向上心、…そして運…段々と力をつけてきて、組織内の人間個々を上手く使っているところがすごいと思います。
 逆に力のない指導者の組織はすぐに潰れます。古今東西の歴史を見れば一目瞭然ですね。

 私は、一人で生きるなら、形だけで言えば、丸でもなく四角でもなく、その場その場に合わせて自由に形を変えられる水のようになりたいと思います。

 ですが、組織集団では、四角や丸だったら、まだ一緒にいることはできますが、水と油はどうしようもないですね。絶対に混ざらないし交わりません。両方に作用する界面活性剤のような人を間に置かないと…。

水と油は混ざらない

 考えれば考えるほど人をまとめること、和すことの難しさを感じます。

「丸と四角かあ…。大宇宙は、球と円だしなあ…」

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