「先輩、これって、どういう意味なんですかね?」
「どれ、どれ?」
スマフォの画面を見ると、「ペコリ」と書いてあって、お辞儀をしている女性の絵があった。
「お前さあ、どういう内容で発信したんだ?」
「彼女、脈がありそうなので、『今日、夕飯一緒に食べませんか?美味しいお店見つけたんですよ。』ってメールしたんですけど…」
「これさあ、『今日はごめんなさい。』にも、『ありがとうございます。OKです。』にもとれるよなあ。」
「だから、困っているんですよ。」
「じゃあ、もう一押しして、『5時半に忠犬ハチ公前で。』と打ったら、もっとはっきりするんじゃないのか?」
「そうですね、打ってみます。」…
「先輩、またペコリですよ。」
「じゃあ、更に狭めたものを打ったら?」
「はい、『暑いから、うなぎとビールで乾杯しましょう。』って打ってみます。」
「ああ、それが良い、きっと良い返信が来るよ。」…
「先輩、またペコリですよ。」…
「じゃあなあ、そっちがペコリなら、こっちはポコリって打ってみたら?向こうにも考えさせるんだよ。」
「はあ、それで失敗したらどうしますか?」
「俺には関係ないから、その時はその時で自分で考えることだなあ。」
「分かりました。」
「どうでもいいけど、面倒くさい女だよなあ。」
「そうですか?」
「お前もだよ。」…。
皆さんは、どうですか?このような曖昧な表現にイライラしたことはありませんか?「了解です。」「OKです。」「ありがとう。」の意味でペコリ?
「断り、拒否の意味でごめんなさい。」の意味でペコリ?
言葉をもっと足すのが良いのか、嫌われる勇気を持って尋ねるのが良いのか。
ちなみに、若い人に聞いたら「返信不要」の意味も含まれているとか…
ものすごく重要なことには使わない、とか。
それもそうだ。
社長からの昇進のメールにペコリでは、まずいだろうし…
似たような行為に、「手を挙げる動作」がある。これも、感謝?、謝罪?、ちょっと待って?、ハイ私が?、分かりました、なのかが分かりずらい。
口で言う『どうも!』も、感謝?、謝罪?なのかが曖昧。受け手が良いようにとっているから、うまく行っているのでしょう。
「結構ですね」は、(いるの?いらないの?)
「ぺコリ」ってなに?…ペコンと同じ。缶がペコンとへこむ。ペコリと頭を下げる。ペコペコするな。ペシャンコにしてやるよ。文句言ったらペコンとしちゃって。
この「ペコリ」を商標登録出来ないか?店の名前や会社の名前に使っている所も結構ありますね。ペコリ ぺこり PECORI…。
厚生労働省承認/眼科用医療機器【視力回復装置 超音波治療器「アイパワー」】