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月: 2023年9月
⑫子どもの頃、手塚治虫のマンガで、物は全て分子・原子でできているから、一旦、物を原子・分子に分解し、それを電気に乗せて相手方に送る。相手方は、送られた原子・分子を受信装置で組み立てて元のものにする。というのがあった。
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350,頭をほぐそう
①「お母さん、今日の夕飯は?」
「シンプルに、ニガウリちゃんでチャンプル料理!」
「なに?それ?お肉を入れてよ。」
「ひき肉チャンと御卵チャンで、バッチリチャンプル!」
「お母さん、物にチャン付けて、楽しそうでいいけど包丁持ったまま踊らないでよ。」
「あーら、ごめんなさい。この包丁チャンは、よく切れるのよ。試しに切ってやろうかい?」
「僕、よその家の子になろうかな。」
「ダメダメ、いくら切れてもこの包丁じゃ、親子の縁は切れないから。」…
しばし台所で「剣の舞」を踊る母であった。
②篠笛で新しい曲を練習しているが、どうもうまく指が動かない。
すると電線に止まっていたカラスが「こうやるんだよ。へたくそ!」と言わんばかりにその曲を歌い始めた。
「ひょえー、カラスが歌ってる。しかもこっちの笛よりうまく。」
カラスに「お前、リズム感いいじゃないか。ひょっとして、AIじゃないのか?」と聞くと、
私にそっくりな声で「天然のカラス様だよ。」
※カラスは雛の頃から家で飼っていると、オウムのように人の声を真似します。
田舎の村で実際にカラスを飼っている人がいました。色が黒くて人には嫌われ者ですが、賢い鳥です。
③「お母さん、今何時?」
「もう6時。」
「えっ?お母さん、今『もうろくじじい。』って言わなかった?」
「あんたの耳がおかしいんじゃないの?まだ若いのに。」
「うん、でもお母さんのように顔は、おかしくないよ。」
「なに、あんた口もおかしいね。」
④何でも『お』を付ければよいというものでもない。」
「手続き」に『お』をつけると、言いにくい。
「お客様、お手続きは、もう御済みでしょうか?もし、まだお手続きされてないようでしたら、私が御案内して差し上げます。」
⑤昼休み、新聞を見ていた上司が「『足跡が畑の肥やしになる』これは、どういう意味じゃ?田中!」
「靴についた汚れが、肥料になるということだと思います。」田中さんが答えると
「えっ?私は、『毎日、畑に足を運んで育ててる野菜などを大事に見る』ってことだと思います。」木内さんが答えました。
すると上司は、「お前たち、明日から昼休みに毎日前の畑を歩いて来い。地主さんには、断っておくから…」
「そんな…」
「考えず、体で感じて来い!」
「おい、田中、課長は、ブルース、リーの見過ぎじゃないの?」
皆さんは、どう理解しますか?
もし、『足音が畑の肥やしになる』だったらどう解釈しますか?
⑥「ちょっとお母さん、醤油が足りないから、買ってくるね。この料理ちゃんと見ててね。」
テレビを見ている息子に言うと
「分かった。」
「ちゃんと見ててね。」念を押して出て行った。
帰って来たら魚とお肉が少なくなっている。
「あれ、おかしいな?ちゃんと見ていた?」
「猫が二匹入ってきて、魚とお肉を咥えて行ったよ。白い猫は魚を、三毛猫はお肉を。猫もそれぞれ好きなもの違うんだね、お母さん。」
「あんたと言う子は…」
「お母さん、僕、えらいでしょ、ちゃんと見ていたんだから…」
「ううう、何でこんな子になっちゃったんだろう。本当にお父さんにそっくり。」
⑦眉毛を初めて自分で剃ってみた。
やっているうちに、左右のバランスが取れなくなり細い線になってしまった。
お母さんに言ったら、黒いガムテープをくれた。
「自分の眉毛のように切って、明日は、それを張って学校に行きなさい。」
「ええ?」
「イモトだと思えば何ともないよ。最初のイモトの気持ちを考えて見な。」
⑧これから流行る事柄
男子のスカート 女性の坊主頭 ちょんまげ 清の時代の辮髪 女子の口髭 ネッシー見学 スマフォの端末を統一して一本化 米油 冷凍おにぎり
⑨こちらの価値観とそちらの価値観がカチカチ言ってますね。どっちの価値が良いんでしょうね。
⑩寒い時は、潮干狩り→その心は「あったかい?」「あった貝」「温かい」。
ついでに探し物も良いね。
「あったかい?」
⑪大谷は、月に向かって打ったね 特大ホームラン。ロケットなんていらないね。
⑫アンコールをアルコールと聞き間違えた。薬局に行って「アンコールください」と言ったら店員さんがぷっ噴き出しながら「もう一度言ってください。」
「消毒用のアンコールください。」店員さんは涙を流しながら大笑いを堪えていた。
⑬「社長、シャインマスカットが話題になっているみたいですね。」
「そうか?お前たちもちゃんと仕事をしないとそうなるぞ?」
「えっ?何ですか?ブドウのことですよ?社長。」
「なんだ?『社員まずカット』じゃないのか?わしには、そう聞こえたぞ。我が社も考えないとなあ。」…
「言わなきゃよかった。」
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349,職人への敬意
地区の再開発のために、古いビルを壊して新しいビルを建てている工事があった。
その作業中、5人の職人さんが横にした鉄骨の柱に乗り、それをクレーンで引き上げていたが、乗っていた鉄骨がバランスを崩し、高所から鉄骨の柱とともに5人が下に投げ落とされた。
2人は即死、他も重症とか。
その会社の幹部や政府の担当大臣が「原因を追求し、二度とこのようなことがないよう安全管理をしっかりと指導徹底させていきます。」…。
いつも思うことだが、もっと個にスポットを当てた心ある発言は、できないのだろうか?
5人は自分で事故を起こしたわけではありません。
職人?作業員?建築労働者?仕事人に対し余りにも軽い扱いではないかと思います。
普通の一般人には、できない特殊な技術を身につけて、高所で大事な仕事をしている尊敬すべき人々なのに…。
お金の力や権力に、ものを言わせ、「代わりはいくらでもいる。」「安全にやらせる。」…まるで物扱い。
「そんなに軽く扱っていいんですか?」
「あなたに、この仕事ができるんですか?」…
「大変な作業中に事故に合われ、亡くなられた方、大けがをされた方々にまずもって仕事をしていただいた感謝と事故の謝罪の気持ちを述べさせていただきます。ご家族は、もちろん本人が完治するまで、会社および国がその保証を担い、ずっと見守っていきます。」くらいのことは、言えないのだろうか?
亡くなられた方の一人は、結婚を予定していたらしい。
その花嫁の父親が、現場で手を合わせ花を手向けている姿を見ていると涙が出てきました。亡くなられたこの若者は、きっと夢と誇りを持ってこの仕事をしていたのだろう。そう思います。
最近、この事故ばかりでなく、報道される上の立場の人達の言葉が軽すぎる気がします。
今回、この職人さんたちは、高度な技術で他の人にはできない専門的な仕事をしている貴重な人達だったんです。その尊い命が断たれたんですよ。
事故に会ったその人たちに、仕事への感謝と事故の謝罪と今後の家族の安心、見守りを約束して欲しいものです。
この父親の映像も私と同じことを訴えていたように思いました。
国の宝である職人さんに敬意を示せない国は、先が暗い気がします。
もちろん職人さんばかりでなく他の仕事関係の方への敬意もそうですけど…。
剣豪宮本武蔵も「五輪書」の中でそのようなことを語っています。
「♬きーっと帰って来るんだと…お岩木山で手を振れば…」
これは、松村和子さんが歌った「帰って来いよ」の歌詞です。
この歌を作詞した平山忠夫さんの石碑が横利根大橋の香取市側に建っています。
平山さんは、昭和2年生まれで(1927年)旧佐原市の八筋川出身です。2022年(令和4年)に94歳で亡くなりました。
作品には、「帰って来いよ」の他「津軽慕情」「男の火祭り」「よしきりの故郷」「駅裏屋台」「一人になりたい」など沢山の曲を作っています。
「帰ってこいよ」は、作詞、平山忠夫さん、作曲は「夕焼雲」で有名な一代のぼるさんです。
この碑は、平成14年(2002年)に平山忠夫さんの作詞生活50周年記念として建立されました。
改めて、郷土の偉人をまた発見し、元気をもらいました。
この碑の前に立って、篠笛で吹く「帰って来いよ」は感無量です。
資料提供 国土交通省霞ヶ浦河川事務所
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347,貧乏は切ない
友達と一杯やっていたら,TVから美輪明宏さんの「ヨイトマケの歌」が聞こえてきた。二人の会話が止まり、暫く、じっと聴き入った。
友達は、目に涙を浮かべながら「俺この歌聞くと、子どもの頃のことを思い出して、涙が出ちゃうんだよなあ。」
「うん、俺もだ。俺たち、子どもの頃は、みんな貧しかったからなあ。」
「♪学校の帰りに、男の中に混じって働く母ちゃんの姿を見て…『勉強するよ』と、自分に言い聞かせるところが…、ああ、泣けるんだよなあ。」…
そして、いつの間にか二人の苦労話と貧乏自慢が始まった。
「俺んちの父ちゃんは、職人だったから、貧乏だったなあ。仕事があまりなかったんだよ。
当時は、農家は、比較的裕福だったからなあ。
自転車が乗れるようになった小学校2年生ぐらいから、ばあちゃんを乗せて駅までとか、学校近くの米屋さんから、お米を家まで運ぶとかやらされたなあ。
子供用の自転車じゃなくて、大人用の自転車を三角乗りしてしてたんだよ。
それでね…。
ある日、米屋さんから家への帰り道、急に雨が降ってきちゃって、お米を入れた紙袋が濡れて破れて、お米が道路に散乱…『あああ』…どうしようもなく泣いたね。
このお米を家に持って帰らなかったら、どうなるのか、子どもながらに分かっていたからなあ。
そしたら、村の近所のおじさんが通りかかって
『どうした?』
『米が…うーうー。』
『大丈夫だ。ほら、この袢纏(ハンテン)に米を手で掬って入れろ!』
自転車から下りて、着ていた袢纏を道に広げた。
『うん、ありがとう、おじさん。』
舗装されてない道路だったので、お米は砂まみれ、全部は取り切れなかった。
おじさんは、一緒に家まで来てくれた。
母ちゃんに訳を説明してくれた。
『大丈夫だよ。ザルに入れて水を通してやればお米と砂は、分けられるから…。』
母ちゃんの柔らかい声を聞いて、嬉しさと安心感、同時に自分の不甲斐なさと、堪えていたものが一気に出た。
『母ちゃん!わー、わー。ごめんよ。ごめんよ。わー、わー。』…
『おじさん、本当にありがとう。』」
「あのおじさんの優しさは、一生忘れられない。」
と語る友達の目にまた涙が…。
「そんなことが、あったんだ。」
他にも
「中学校に入っても、制服が買ってもらえず、詰襟じゃない服で我慢して登校してたなあ。」
「祖父が亡くなって、東京の親せきが来た。そして、泊まっていくことになった。でも布団が足りない。
母ちゃんが、懇意にしている村の家へ行き、布団を借りてきたのを覚えているよ。
母ちゃんの切ない気持ちがよく分かったなあ。…でも、一番辛かったのは、父ちゃんだったかもしれない。
他にも一杯あるよ。
貧乏は、好きでするわけじゃないけど、辛く、切ないものだ。肩身の狭い思いも随分した。だから俺は、東京に出て自分で会社を興して、金持ちになりたかったんだ。」
話を聞いて、この友達は、自分の数倍苦労し、それをバネに努力し、成功してきたんだなあ。
それに比べ、自分は、…気が小さいからそんなことは、できなかった。
やっとなれた公務員で、ほどほどの生活。染みついた貧乏性で、物が捨てられない、大きな発想ができないなどの弊害も持っているけど…
もし、困っている親戚などがいて、我が家を頼って来たとしても、今は、とても面倒を見ることができる状態ではない。自分の家族だけで精一杯。貧乏から逃げたつもりでも、いまだに、その程度の下流生活。
上を見ても下を見てもキリはないが、『起きて半畳、寝て一畳、天下とっても二合半』背伸びをせず、与えられたものの中で人生を楽しむしかないのだろう。
たとえ貧乏でも、友達を助けてくれた、あのおじさんのような品性は持ちたい、そう思った。
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346,いつの僕が僕?
「お父さん、3月に転校した希望(のぞみ)さんが、今日、学校に来てくれたんだ。」
「あの可愛い希望さんかい?」
「うん。」
「そうなんだ。元気でやっているって?」
「うん、向こうの学校も楽しいって言ってたから、みんなも安心していたよ。」
「そりゃ良かったな。」
「うん。でも顔がちょっと変わったように見えたなあ。」
「そりゃ、1年近くも会わなければ、お互いに成長しているからなあ。」
「それは分かるんだけど、僕ねえ、不思議だなあと思うんだよね。」
「何が?」
「希望ちゃんの顔って、前の顔と今の顔とどっちが希望ちゃん?」
「どっちもそうに決まっているじゃないか。」
「それは分かっているんだけど、どっちが希望ちゃん?」
「だから、どっちもそうだよ。」
「希望ちゃんも、これから大人になって、お婆さんになって、顔も変わるけど、どれが希望ちゃん?なのかなあ。」
「だから、8歳の希望ちゃん、とか40歳の希望ちゃん、80歳の希望さんとか限定して言うしかないよね。」
「うん、それしかないよね。」
「誰でもそうだけど、小さい頃の顔を知っている人に対しては、その頃のイメージをベースにしてそれを加えて、その人の今の顔を見ているんだよね。
だけど、今まであったことがない初対面の人に対しては、今までの蓄積したイメージがないから、そこから始まるんだよな。
同じようなよく似た怖い顔でも、子どもの頃の顔を知っていると、恐くもないし、それを知らないとどんな人か分からないから余計に恐さを感じてしまうんだよな。」
「よく分からないけど、そうなんだ。」
「だから、いつ出会うかが大事だと思うよ。みんなと子どもの頃に出会えるはずもないから、出会った人の昔のイメージを考えたり、じっくり話したりするのもその人を理解するには良いかもなあ。」
「僕って、いつの頃の僕が僕なんだろうかなあ?」
「ヒデちゃん、最近、おかしくないかい?前から少し変だと思ってはいたけど…。」
「そうかなあ?でも、しょうがないよ。僕、お父さんの子供だからね。」
「おい、おい、お父さんは、自分では、まともだと思ってるけどなあ。」
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