カテゴリー
パナシ

360,反対だよ

 久々に電車を利用して懇親会に向かった。駅で掲示板を見て、時間と番線を確認して乗った。
「何とか集合時間に間に合うだろう。」安心して座席に着くと

「この電車は●●行の各駅停車です。」

「えっ?」

更に「次は○○です。」と反対方向に駅名をアナウンスしていた。

女子高校生たちが「私たち、反対の電車に乗っちゃったんじゃない?」

「ウソ?」

「もし違っていたら次で降りようよ。」と焦っていた。

中には、電車からすぐ降りて、行先表示と番線を確認している間にドアが閉まり、乗れなかった人もいた。

私は、間違いだろうから、すぐに訂正のアナウンスが入るだろうと思っていた。

だが、二駅目で乗り換えるつもりでいたが、その駅についてもアナウンスと電光掲示板は、逆方向のことを言っている。

「運転者さん、気が付いていないんだ。」

そう思った私は、降りてすぐ、乗り換えの改札口に行く前に、近い出口に走って行き、そこにいる駅員さんに

「今の電車、アナウンスと電光掲示板が逆方向のことを言ってますよ。」

「えっ?そうですか?」ビックリした様子でこちらを見つめた。(そんなことは、あるはずがないと言いたげに…)

「運転手さんは、気が付いてないようですよ。乗客の頭の中が混乱してますよ。」

「はい、ありがとうございます。今行った上りの電車ですよね。」

「私が乗った駅は、5:38分に出ている電車です。」

「すぐ確認して連絡を取ります。」…

おかげで、予定していた乗り換えの電車には間にあわなかったが、駅員さんに伝えて気持ちがすっきりした。

「あの運転手さん、大目玉を食らうだろうな。
だけど、乗客みんなが混乱させられたんだからなあ。事故に結びつかないといいけどなあ。」

「こういう公共機関でも間違いはあるんだから、集合時間に遅れるくらいは、大したことじゃないなあ。」と自分を慰めながら乗り換えの電車を待った。

スポーツや武道の試合でも、審判が勝ち負けや点数を間違えることがある。
選手は、やる気に水を差されることになるので、そういう時は、これを教訓にしたい。

カテゴリー
パナシ

359,またやっちゃった

 買い物をして、家に帰ると、小物入れがないことに気が付く。
バックの中、車の中、家に帰って立ち寄ったところ、何度も確かめたが見当たらない。「あれー、やっちゃったかな?」
お店に電話をしたら、夜間なので通じないとのこと。
考えていても仕方ないので、お店に行ってみることにした。
「悩むのはその結果を聞いてからにしよう。」

…お店に入って店員さんに事情を告げると、
担当者に連絡してくれて、名前を言うと、私の落とし物らしきものがあると教えてくれた。

暫くして、担当者の方が、落とし物を持ってきた。私のものだ。

「それです。」

「中身は何ですか?身分を証明するものを出してください。」

運転免許証を出すと
「はい、大丈夫です。じゃあ、これをお渡しします。これで終わりです。」

しっかりとお礼と感謝の気持ちの述べて帰って来た。
結果がよかったので安心して帰路につけた。
もし逆だったら、ガックリして事故を起こしていたかもしれない。

皆様に感謝ですね。免許証がないと再発行まで運転もできないし、カード類も停止措置等面倒くさい手続き、預金通帳も、USBも…。考えただけでもぞっとする。

 以前、10年位前かな?財布と免許証をなくして、一時停止違反で捕まって以来、財布と免許証は、別にしていたが、同じ小物入れに入っていたんじゃ同じようなことだ。(205話「幸運?不運?」)

財布、各種カード類、名刺、手帳、皆さんは、どうやって保管し携帯していますか?年々携帯品が増えていませんか?

一度なくしてみて、毎日、身に付けて保管する難しさに気が付きました。
「自分は、大丈夫」と思っていても、つい酔ってしまったり、平常心を失うほど興奮したり…全くないということは、ありませんから…。

 

カテゴリー
パナシ

358,上の階の音

「どうしたんだ?今日は、元気がないなあ。眠そうだな?」

「そうなんだよ。俺の所、マンションなんだけど、上の階の音がうるさくて。」

「ちゃんと言えば、いいじゃないか?」

「上が、どういう人だか、俺も良く知らないんだよ。
最近引っ越してきたらしいけど、ちゃんと挨拶もしてないし、顔も見てないんだ。
女房が言うには、障害を持った子供がいて、大変だとか言っていたけどな。」

「そうなんだ。だけど、言った方がお互いのためじゃないのか?
たまたま、ある音だったら許せるけど、眠れないほどだったら、大変なことだぞ。」

「棒かなあ?連続でドドドドドドとか、足をドンドンと踏み下ろしたり、そういうのが何回もあるんだよ。」

「自分で言いにくかったら、管理人とか自治会長さんとかに実情を話して、代わりに言ってもらったら?」

「うん、そうだね、そうしてみるよ。」

一週間後…

「上の階の音は、どうなった?」

「ああ、あれね、自治会長さんに話そうと思っていたら、例の棒の音が聞こえてきてね。」

「チャンスじゃないか。その音を直に聞いてもらえばよかったじゃないか。」

「うん、俺の方も笛の発表会が、近じか有るから、棒の音を紛らすために、練習も兼ねて、ちょっと大きな音で笛を吹いたんだよ。」

「そしたら止んだのか?」

「そうなんだよ。何曲か、吹いているうちにその子の好きな曲があったんだろうなあ。ぴたりと止ったんだよ。」

「嘘だろう。たまたまじゃないのか?」

「そう思ったから、その曲を何回か吹いたんだよ。
それが当たりだったね。
その日は、それ以上うるさい音はなかったけどね。」

「へえ、そうなんだ。」

「後日、女房が、お礼を言われたらしいよ。
『あの曲、うちの子大好きなんです。あれからCDを買ってきました。
音楽という方法があったんですね。
私もイライラしなくなりました。
ありがとうございました。』と。」

「よかったじゃないか。トラブルにもならず、しかも良い感じで終わって…」

「あの子のお母さんも困っていたんだろうなあ。俺の笛も少しは、役立ったってことかなあ?」

「ま、笛の音は、結構響くから、今度は、お前が近所迷惑にならないようにな。」

「そうだな。」

「さあ、新しい曲を練習しようぜ。」

その後、半年余り過ぎたころ、
その子は、施設に入ったと、友達は言っていた。

カテゴリー
パナシ

357,枝豆

「母さん、この枝豆すごくおいしいね。こんなの初めてだよ。」

「あらそう?良かったわ。友達の小島さんからいただいたの。黒豆の大豆とか言ってたわよ。」

「そうなんだ。母さんの茹で方も上手いんじゃないの?」

「あらそう?」

「コクも香りもあって美味しいよ。これじゃあビールも進むよ。」

「あらまあ。」

「俺は、枝豆って、みんな同じだと思っていたんだけど違うのか。」

「そりゃそうでしょ、山形の鶴岡に引越しした鈴本さんが送って来るのは『ダダ茶豆』というでしょ。」

「ああ、あれもいい香りで美味しかったなあ。」

「でしょう?それにスーパーに行くと『どら豆』というのもあるわよ。」

「何だそりゃ?ドラえもんみたいだな。」

「丹波地方の黒大豆を使って高級品らしいわよ。」

「へえ、そうなんだ。」

「それに、私の生まれた地方では、『鴨川七里』というのもあるわよ。これもおいしいのよ、七里先まで匂うというんだから…。今度、その苗をもらって来てみるわよ。」

「ありがとう。この小島さんからいただいた枝豆もチョーおいしいよ。これも『どら豆』のなかまじゃないのかなあ?今度、『どら豆』が売っていたら買ってきて!食べ比べてみたいなあ。」

「枝豆って、豆の種類くらい数があるんじゃないかしら?」

「そうだなあ。飲み屋さんで出て来る枝豆も今度から良く味わってみよう。」

カテゴリー
パナシ

356,みんな夢の中


・海でおぼれた。「助けてくれー!」どんなに手足を動かしても岸(陸地)にたどり着けない。「助けてくれー!」水を一杯飲んだ。「ぺっ、ぺっ、ぺっ」と唾を吐き出した。…「何やってんの?」母の大きな声で目が覚めた。

・高速道路で高速車線を走行。後ろから猛スピードの車が煽ってくる。「振り切ってやるぞ。」とアクセルを踏んだ。
その瞬間に後方車の赤色灯が点灯した。
スピーカーから悪魔の叫び「そこの車左によって止まりなさい!」
「ええっ?汚ねーよなあ!最初から点けて走ってくれよ。」

・神社の境内を歩いていたら、上の木の枝からヘビが落ちてきて首に巻き付いた。
目が覚めたら首に巻いたタオルが絡んでいた。

・「オッホ、オッホ、オッホ…」槍をかざして人食い人種が追いかけてきた。
逃げても逃げても逃げきれない。
「ああ、食われる。やめろー!」…
その夢の反省から足を速くする訓練を次の日から始めた。「逃げ足を速くしないと食われてしまう。」

・森の中に奇麗な便所があった。『神様専用』と書いてある。
「俺もここでおしっこしちゃおうかな?誰も見てないから良いかな?大丈夫かな?…神様もこうするのかなあ。」…
じょじょじょ。
神様、ああ、良い気持ち。」
「ええっ?なんか冷たくなってきたぞ。」…
目が覚めた。「ああ、奇麗な便所のせいでおねしょしちゃったよ。」

・宝くじが当たった。皆に分からないようにお金に変えて、瓶に入れた。そして縁の下に隠して埋めておいた。
次の日、そっと開けてみたらお金が金(キン)に変わっていた。だが、重すぎて持ち出せない。「おーい、誰か手伝ってくれ!」二人でもダメだったので更に呼んだ。
10人くらいが一緒に引っ張ってくれた。「中身は何なんだ?」「金(キン)じゃないものだから…」「じあ何なんだ?」
一人が蓋を開けた。
「やめろ!やめろ!」…「なんだ、腐ったハッパじゃないか?おお臭、おおくさ…」「やめろ!やめろ!」自分の声で目が覚めた。

・ヘビの夢を見た。三日間、黙っていると良いことがあると聞いたので、ずっと黙っていた。そのうちにヘビの夢のことは、すっかり忘れてしまった。
「良いことって、なんかあったかなあ?」

・憧れの高校の先生になった。だが、受け持った生徒たちがひとつも言うことを聞いてくれない。授業は私語ばっかり、
「お前たち、ちゃんと授業を聞け!」
もがけばもがくほど上手く行かず。怖くて教室に行けなくなった。…
生徒は、言うことを聞く?自分なりに仕組まなければダメなんだよ。

・「夢は、白黒」信じがたくて、それを確かめようと早めに寝た。…
朝起きた。すっかり忘れていた。

・飛行機から落ちた。手を広げたら鳥のように自由に飛べた。「わあー、気持ちがいい。」ずっと朝まで飛び続けていた。…目覚ましの音が憎たらしい。

・ラジオを付けたら、高田恭子の「みんな夢の中」が流れていた。
『恋は短い夢のようなものだけど、女心は、夢を見るのが好きなの…夢の口づけ、夢の涙、喜びも悲しみもみんな夢の中』
そうですね。その通りですよ。