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パナシ

228,パレイドリア現象

二人の大学生が歩きながら話をしている。

「この輪切りの木、人の顔に見えないか?」

「ああ、なんとなく。しかも鼻血ぶーみたいだし。」

「なぜだろうね。丸が2つや3つ有ると人の顔に見えたり、雲の形から動物、顔、何らかの物体を思い浮かべたり、月の模様から人や兎の姿が見えてきたり、録音した音楽を逆再生したり速く/遅く再生して隠されたメッセージが聞こえてきたり…。」

「それさあ、前に本で読んだなあ。パレイドリア現象というらしいよ。」

「そうなの?もう一回言って!」

「パレイドリア現象だよ。」

「言いにくいなあ。パ・レ・イ・ド・リ・ア。」

「人は、素早く、『〇○みたい』と脳に行く前に判断して、敵なのかそうでないのかをいち早く察知し、敵なら、そこから逃げたり、逆に先制攻撃を加えたり、その人が生き残れるような能力らしいよ。」

「へえ。本能みたいなものだな。」

「人類が長い歴史の中で作ってきたらしいんだ。咄嗟に判断しなければいけない状況では、じっくり考えていられないから、この能力が役立つらしいよ。」

「ちょっと外れてるかもしれないけど、服装や髪型、髭なんかでも言えるのかなあ。」

「違う要素も入っていそうだけど、最初の判断では、そうかもしれないなあ。」

「見るからにやばそうな奴もいるよなあ。」…


「おい、おい、前からこっちに来る人、やばくない?目つきとか髪型とか服装とか。」

「ああ、だけど、あれ飾りかもよ。大学の先生だと思うよ。」

「ま、目を合わせないことだな。」

「しかし、最近は、見た目で判断できにくいよなあ。何現象と言ったんだっけ?」

「パレイドリア現象だよ。」

※パレイドリアは、ギリシア語の「パラ」(何かしら間違っている 〜ではなく)と、「エイドーロン」(映像 形態を意味する)に由来する。

この木片の中に可愛い女の子がいます分かりますか?
優しい小鳥に見えますね。
バカみたいな犬に見えますね。
Snapmaker スナップメーカー 3Dプリンター





作成者: パナシ

雑学大好き、何でもやりっぱなしが多い。

「228,パレイドリア現象」への1件の返信

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