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まだ、20代の頃、中学校のクラス会があった。
久々なので懐かしく、それぞれの仕事の話や誰と誰が結婚したとか、今だから話せる事、等等、大変盛り上がった。
皆、中学時代に戻ったようで、当時の呼び名で呼び合い、2軒目、3軒目と梯子をした。時間も遅く、電車ももうすぐ最終なので解散。
何人かで駅に向かった。歩いている途中に銀行があった。
中の一人が酔った勢いで、道にあったコンクリートブロックを手でつかみ上げ、銀行のガラスに向かって投げようとした。
何人かが「やめろよ!」と制止したが、そいつは、言うことは聞かず、思いっきり投げつけた。…
「ああっ!大変なことになっちゃった。」皆がそう思った。酔った酒も冷めてしまいそうだった。
だが、ガラスは、「ガチャーン」という音ではなく「ボーン」という音だった。
非常に性能の良い強化ガラスだったのだ。
しかし、そいつは、割れないのは、自分がガラスに舐められたと思って、さっき以上の力で投げつけた。
「ボーン」という音が大きくなっただけで割れなかった。
「君たち、止めなさい!」通りがかったおじさんが注意してくれた。
そいつは「うるせーんだよ。」と言い返す。
…誰かが「最終電車に遅れるぞ。」と言うと、皆、何もなかったように駅に走り出した。
そいつも警察案件にならなくてホッとしたようだった。電車の中ではおとなしかった。
皆さんは、こんなひやりとした体験はありませんか?
若さ、酒、クラス会、羽目を外したい気持ちも分かるが限度があるんですよね。
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