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篠笛を習い始めておおよそ2年余り、一向にうまくならない。息が続かない。指がうまく動かない。両方を同時にやるのが難しい。
子どもの頃のことを思い出した。
初めて自転車に乗った時、ハンドルを操作して前に進むこととペダルを漕ぐこととが同時にできなかった。何度か失敗しながらも、暫くすると慣れてきて難なく乗れるのだが…。
今の篠笛が最初の自転車状態だ。
息をずっと吐き続けて、その息に指で高低の色を付ける。
頭では分かっていてもスムーズにいかない。
指使いに気を取られると息がぶつぶつ切れてしまう。
練習あるのみとは分かっていても、2つのことを同時にやるのは本当に難しい。
慣れだけでは、上達も遅いので、最近は、息を吐くことを主にして、指で音の高低をつけることを従にしてみた。時には分けて練習してみたりもしている。
2つのことを同時にやることは、笛ばかりでなく、水泳などの息継ぎと手足の動かし方も同じ。
このことは、スポーツ全般、音楽や武道や踊りなどにも言えるのではないか?
太極拳や空手などでも、前に進む動きと身体や手足の動き、更には呼吸も絡んでくる。
中には、3つも4つも同時にこなす人がいる。天才?達人?
私たちは、毎日の生活でも同時にいくつものことをしなければならないことが多い。
何が主で、何が従なのか?
うまくできるコツがあるのだろうか?
ついつい従に惑わされて、主を忘れがちな自分を少し振り返りたい。
篠笛の練習をしていて、そんなことを感じた。
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