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高層ビルから転落する子供の事故がこの所いくつか報道されています。
それについて友達同士が話をしています。
「中国でも多いらしいんだけど、実は、男の子がほとんどだって知ってる?」
「何それ?」
「男の子たちが本やテレビで見て、自分もスーパーマンやドラえもんなどのヒーローになったつもりで
『ぼくは、手を伸ばして跳ねれば、飛べるんだ。』と思ってしまっているからなんだってよ。」
手を伸ばして跳べば、飛べるんだ。
「本当にそうなの?」
「昔なら平屋か、せいぜい二階作りの家だったのに…。飛んで落ちてもそんなに大きな怪我はしなかったんだろうなあ。」
「まあな。」
「それに高層ビルから下を見ると隣のビルまでの距離が小さく見えるだろう?」
「確かに。」
「これくらいだったら大したことない。僕なら飛べる。そう思うからだよ。」
「で、どうして男の子が多いの?」
「女の子は、そういうことに興味がないから、飛ぼうなんてこれっぽっちも考えないよ。」
「ふーん、男の子と女の子でそんなに差があるんだ?」
「ヒーローになったつもりの妄想って奴かな。ま、一概には言えないかもしれないけど、そういう傾向があるんだって。」
「これも、ある意味でマインドコントロール?」
「そう思うよ。でもなあ、子供ばかりじゃないんだよ。」
「大人も?」
「ブルース・リーやジャッキー・チェンの映画を見た人たちは、みんな出てくるとき『俺は強い!』と思っているからなあ。目つきが違うんだよなあ。」
「確かに。」
あちょーっ!あちょーっ!何が熱いの?
「もっと、考えたら、はやりの服や流行の髪型だと気分が上がるとか、自分が大きな組織に属していると、自信が付いたような錯覚に陥ったりとか、いっぱいあるんじゃないのか?」
「そう言われれば、そうだなあ。」
「だけど、高層ビルで育った子と平屋辺りで育った子では、なんか違いがありそうだよなあ。うまく言えないけど…」
「そうだよな。」
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