コンテンツへスキップ
ある中学校で屋上から生徒が転落すると言う事件があった。
屋上で遊んでいて、隣の棟に跳んで移ろうとして、落ちたらしい。
幸い樹木の植え込みに落ちて命は助かったものの、その校長は責任を追及されたらしい。
その校長は、長年、生徒指導畑で活躍していた人だ。
「屋上には鍵をかけない。『屋上には断りなく入らない』と表示したうえで
『火災等の時の避難通路にもなるのだから、また、教育活動でも使うこともあるだろう。
入れないように鍵をかけるのではなく生徒の心に鍵をかける。』そうでなければ屋上なんて必要ない。」
その校長の言葉は重く市内の校長たちもそう思っていた。
が、この事件があってから、市内の各学校に調査が入った。
すると、なんとこの学校以外は、全部屋上に鍵をかけているという回答。手のひら返しというか…。
大阪の池田小学校で不審者が入り、児童を殺傷した事件の後、全国どこの学校でも校門を施錠するのが当たり前になった。
施錠すべき?
が、東日本大震災が発生した後は、校門は、地域の避難場所になることから、がっちり施錠はせず、門を閉めて、表示で「無断で入らないでください」とか防犯カメラを設置等、緩めになった。
学校の門に関しては、防犯と防災とでは、考え方がまったく正反対。世間の風潮によってどちらの考えを重視するかが左右されている。
『人の心に鍵をかける』と言ったあの校長さんの熱い口調が忘れられない。
出版社宝島社がお届けする通販サイト
キャッシュバック最大3万円!【au光】
関連