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「お父さん、南って、温かい方だよね?」
「ああそうだよ。日が射す方角なので、この辺の家はみんな南向きだよ。」
「じゃあ、お父さん、南の最後の場所、南極ってすごく温かいんだね?温かいというより熱いのかなあ?」
「おい、ヒデちゃん、本当にそう思っているのかい?」
「だって、お父さん、南は温かいんでしょ?」「あのね、ヒデちゃん…、地球は丸い球だろう?それは、いいかい?」
「うん」
「地球は太陽の周りをまわっているのも知っているよね?」
「うん、僕には、回っているという自覚はないけど…」
「お父さんにも自覚はないよ。しかもだよ、ただ適当に回っているんじゃなくて、地球自身も自転しながら1年かけて太陽の周りをまわっているんだよ。」
「そうなんだ。」
「だから昼と夜があったり季節の変化があったりするんだよ。場所的にも太陽の光がよく当たる所や当たりにくい所が出来るだろう?
特に当たりにくい所、そこが北極と南極なんだよ。」
「光が当たらないから寒いんだ。」
「そうなんだよ。南極って、南の字がついても熱いわけではないんだよ。分かったかい?」
「うん、でも、同じ寒い所でも、北極より南極の方が温かい感じがするなあ。そう思わない?お父さん。」
「それはね、ヒデちゃん。実は、南極には大陸があるんだけど、北極にはないんだよ。だから北極は海に浮かんだ氷の山ってところかな。
海の水と陸地とでは温まりやすさや冷え方に違いがあるんだよ。陸地の方が温まりやすく冷めやすいんだよな。
だから冬の平均気温は北極がマイナス20~30℃なのに、南極は30~50℃で南極の方が寒いんだよ。
世界最低気温のマイナス97、8℃も南極で記録されているらしいよ(2018年)」
「そうなんだ。僕ね、学校で先生の話を聞いているうちに、時々眠くなっちゃうんだよね。」
「そりゃ困ったなあ。」
「でも、これからは、南極の寒さを思い出しながら勉強するよ。」
「そうか、そりゃよかった。でも寒い話だなあ。おーブルブル。」
「お父さん、僕を馬鹿にしていない?」
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