カテゴリー
パナシ

332,読み易い文章

友達がこんな話をしてくれた。

親戚のおじさんが亡くなった。75歳。

新聞記者をしていたのは知っていたけど詳しくは知らなかった。

叔父さんの書いた記事をいくつか奥さんが出してくれた。さっと目をとしたが特別すごいとは思わなかった。

「おじさんの何がすごかったの?」女房にそっと聞いてみた。

「お父さん、あなたの目は、節穴なの?」

「えっ?もう一回見せて!」

「ああ、なんとなく分かったような気がする。」

「叔父さんは、高校卒業と同時に新聞社に入った。何年かやっているうちに、誰もがすっと読める記事ということで評判になり、大手新聞社から声がかかり、そっちに移ったんだ。いわゆるヘッドハントされたのよ。」

「そうなんだ。」

「誰もが読める平易な文章は、なかなか書けないものよ。そのことについて本当に知っていなければ書けないし…。

叔父さんが努力しながら苦労したのは、そこなんでしょうね。
読者が安心して読める記事。だからと言って、本質を外さず、難しいことは易しく、易しいことは深く。深いことは興味深く面白く、決して自分を誇示する訳でもなく…」

「そうなんだ。叔母さん、この記事ちょっと借りていい?」

「いいですよ。」

「どうするのあなた?」

「コピーさせてもらって、参考にしようと思って…」

女房が何かぼそぼそ呟いた。
「『言うは易し、行うは難し』…」…

「何だそれは?分かりやすく言ってくれよ。」

「はい、はい」

「ハイは、一回でいい。安心しろ。今から新聞記者になろうとは思っていないから…」

※友達は笑いながら話してくれたが、とても大切なことを教えてもらった気がした。

厚生労働省承認/眼科用医療機器【視力回復装置 超音波治療器「アイパワー」】


作成者: パナシ

雑学大好き、何でもやりっぱなしが多い。

「332,読み易い文章」への1件の返信

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です