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B:最近、体調はどう?
A:うん。何とか順調。だけど、俺の行っている病院、そこの担当の先生は、よい人だとは思うんだけどちょっと心配なんだ。
B:だって病院を替えたばっかりじゃないの?
A:そうなんだけど。先生はいつも笑顔でいるけど、病気の話や薬の話は、そんなにしてくれないんだよ。
B:へえ。
A:世間話とか、おやじギャグとかがほとんど…。先生の部屋からは常に笑い声が聞こえていて、看護婦さんたちもニコニコしていていいんだけどね…。
B:気になることがあったら、自分から聞けばいいじゃないか?
A:ああ、だから聞くようにはしているんだけど。
B:なんか以前に聞いたことがあるなあ。そういう先生って名医だって。
A:名医?どういうこと?
B:あったことないけど、そんな気がするなあ。『医は仁術』と言われているだろう?手術や薬で患部を治療することは、もちろん大事なことだけど、その人が持っている治癒力に働きかけるのも大切な治療だというんだ。共感、信頼、面白い話、笑顔…患者さんがお医者さんを信頼し、安心して任せられる状況こそ最高の治療だし薬だということ。そういうことかなあ。
A:なるほど。そうか。ちょっと、あの先生の見方が変わってきたぞ。
B:全てのお医者さんが名医だったら良いんだけどなあ。
A:確かになあ。
B:病院の評判はどうなの?
A:都会の大きな病院だから、前の病院に比べたら評判はもちろんいいさ。
B:じあ、安心していいんじゃないの。
A:ありがとう。お前も、今日は、俺にとって好い薬の役をしてくれているよ。話してよかったよ。
B:ああ、でも調子に乗り過ぎ無いようにな。俺の言ったこと間違ってるかもしれないしな。
A:そんなこと言うなよ。
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