お盆の季節がやって来た。毎日うだるような猛暑。風呂上がりのビールが美味い。
この家は、兄弟姉妹・親戚が多いので、実家の家長である長男は、お盆は、4~5日位は、家を空けられない。
兄弟姉妹・親戚家族が来るたびに、酒といつもよりちょっと豪華な料理で持て成す。
一日目は、楽しく会話も弾むが、つい飲み過ぎて、次の日が辛くなる。料理も飽きてしまう。
4日目になると、全く食欲もなくなってしまう。冷たい飲み物、果物…。
テレビでは、高校野球。これも地元が早々と姿を消すと見る気も失せてしまう。
選手の名前が漢字で映し出されるも、フリガナがないので読むのが難しい。
アナウンサーが読み上げるのを聞き逃したら、こだわりのある読ませ方なのでもう読めない。「こんな読ませ方もあるのか。」と感心することもある。
日本人なのに、お互いの名前が読めないというのは、不幸な話だと思うが、これだけ自由に読ませている以上、もう打つ手はないだろう。
民放にチャンネルを回すと、ごくごく飲むビールの映像に「あーっ!うまー!」と言う感動の声。
他局に回しても同じようなCM。
「やめてくれー!今の俺は、二日酔い、三日酔いで、こんなCM見たら、へドが出そうだ。ウーツ!オエー!匂いまで気持ちが悪く思える!」
いつもなら、「美味しそう!」と共感して飲めるビールもこの時期には、止めて欲しい。と個人的に思った。こってりした料理、お刺身、お寿司なども遠慮願いたい。
そんなことを妹に行ったら「それは、アンちゃんの勝手な意見。」
「俺はね、普段と違う角度から物事を見てんだよ。みんなが良いと思うだろうからと、それを公共放送で押し付けられたら、受け入れられない人もいるということだ。特に、二日酔いで苦しんでいる俺にとっては、美味しそうに飲むビールのCMは、とてもじゃないが、耐えられないんだよ。」
「じゃあ、テレビを見なきゃいいんじゃないの?」
「俺は、テレビは見たいんだよ。だけど、ビールのCMを見たくないからと、テレビを消すということはできないんだよ。」
「ねえ、みんな、アンちゃんは、相当、頭もイカレてきているよ。
太陽を見ても、眩しいから出るな!と言うんじゃないか?」
「夜だからお日様は出ていないよ。…ちょっとトイレに行ってくるよ。」…
「ギャー」…何が起こったんだ?
「アンちゃんが石に躓いて、転んだみたいだよ。」
「大丈夫か、アンちゃん!」
「誰だ?こんなに庭に石を敷き詰めたのは?」
「ああ、こりゃ、二日酔いじゃなくて四日酔いだなあ。」
Z会プログラミング講座 with LEGO(R) Education/資料請求はこちら
関連
「339,四日よい」への1件の返信
[…] 325,ペコリ 326,バンダナ327,「修外不如修内」 328,新聞記者329,愛されよ、然らずんば、恐れられよ330,八百長 331,手当332,読み易い文章 333,左手でピアノ334,名医かも 335,一時停止違反336,口癖 337,働き者338,こっちの側に来たら 339,四日よい340,忘れ物ですよ […]