昔、楚(そ)の国の神官が使用人たちにお酒を与えたものの、全員で分けるには、お酒の量が少ないということがありました。
そのときに、誰がお酒を飲むかを決めようとして、蛇の絵をはやく描く競争をおこないました。
素早く蛇を描き終えた人が「自分は、まだまだ蛇の足を描けるくらい余裕がある。」といって、余計なものを描き足してしまいました。
そのせいで、その絵は、蛇扱いされずに、お酒は2番目に正確に蛇を描いた人のものになってしまったという話です。
この話は、「蛇足」という言葉になって、今でも使われていますが、もともとは「画蛇添足」を略した言葉だといわれています。「画蛇添足」の読み方は「がだてんそく」です。
意味は無用で不必要なものをつけ足すことや、無用なものをつけ足したせいでしくじってしまうことを指します。
※この「蛇足」のお話は、周末の激動期を書いた『戦国策-斉策』の中の故事からきています。
『戦国策』とは、周から秦に至るまでの250年間の戦国時代に起こった歴史を国別にまとめた書物です。
他にも「戦国策」には、郭隗(かくかい)による「隗(かい)より始めよ」などの話もあります。
また、最近は、Uチューブで「アニメで漢文」など、日本でもおなじみの中国の故事成語を面白く解説したものも出てきています。
現代人にも役立つものが多数あります。
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