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パナシ

56,依怙(えこ)と贔屓(ひいき)

 人を動かす秘訣

 「人を動かす秘訣は2つある。」という人に、その答えを聞いたら「コツ、コツ」と言いながら机をノックし、周りの笑いを誘うことがありました。
冗談はさておき、ある雑誌にこんな内容のものが書いてありました。

「人を動かす秘訣は、まず相手の言い分に耳を傾けることだ。」これは、よく言われるところだ。徳川家康もこれを実行した人だった。

 家康の聞き上手は、若い時からだった。軍議の席でも、何も発言せず議論が百出するのをじっと開いた。その後で総括して総意をまとめたといわれる。その聞き上手ぶりについて、こんな逸話が残っている。

 あるとき、若い家臣が家康に次のように申し出た。「ここに、以前から申し上げたいと思っていたことを十か条にまとめてみました。ご覧ください。」

家康は、家臣の本多正信にそれを読み上げさせ、一つひとつうなずきながら聞いていた。そして、聞き終えると若い家臣に、「ご苦労であった。また気づいたことがあったら聞かせてくれ。」と、ねぎらいの言葉をかけた。

 若い家臣が引き下がった後で、本多が家康に言った。「今の意見、どう思われますか。あまり役立ちそうにもありませんが…」。すると家康は、本多をたしなめて、こう言った。
「そう言ってはいけない。人の意見は、たとえそれが未熟であろうと、その熱意、親切心を汲むべきなのだ。役に立つものはなかったが、それを相手に言えば、二度と意見は出さなくなる。優れた意見かどうかば、こちらが判断すればいい。」

 大将軍に「ご苦労であった。」と声をかけられた若い家臣は、確かにその後の励みになったことでしょう。
「そんな意見はくだらん。」「思慮が足りない。」では、相手も傷つく。それどころか、反発の種を自ら蒔くことになってしまう。


 また、家康は、「依怙(えこ)はつかまつるまじきことに候。贔屓(ひいき)はこれあるべし。」とも言っている。

物事の曲直にかかわらず一方的に味方する「依怙」があっては不公平になっていけないが、みどころのある人物に目をかけて引き立てる「贔屓」なら不公平になることはないというのだ。
依怙でほめず、贔屓でほめる。対社員、対学生間でも通じるところだろう。

分かっていても、なかなかできないことですが、人の話を聞き、その人のやる気を少しでも引き出せるよう、肝に銘じたいと思います。マンツーマンTOEIC対策学校のEnglish School +200

やっと咲いたサボテンの花。ひいきにしてね。♪ほんの小さな出来事に愛は傷ついて…♪

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作成者: パナシ

雑学大好き、何でもやりっぱなしが多い。

「56,依怙(えこ)と贔屓(ひいき)」への1件の返信

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