テスト用の答えでなく

「お父さん、今日、先生が、こんな問題出したの?お父さん分かるかな?」
「ううっ?どんな問題?」新聞を読んでいるお父さんにヒデちゃんが聞きました。
「カエルが2匹いてね、1匹は、大きくて、もう1匹は小さいの。小さいカエルは、ジャンプして大きく飛ぶのに、大きいカエルはあまり飛べないの、お父さん、どっちが子供だと思う?」
「何々?もう一度言って?」
「今度は、ちゃんと聞いてよ。カエルが2匹いて、小さいカエルは、たくさん飛べるけど、大きいカエルはあまり飛べないの、子供のカエルはどっち?」
「そりゃ、大きいカエルが大人だろ?お父さんだってヒデちゃんほど飛べないのと同じだよ。体が重くなっちゃって、運動もしてないし…だから子供のカエルは、小さい方だろうな。」
「やったー!お父さんも間違えたね。クラスのみんなも、半分以上は間違えたかなあ。」
「じゃあ、大きい方か?」
「ううん?違うよお父さん。」
「じゃあ、何だ?答えは?」
「カエルの子どもはオタマジャクシだから両方大人で、種類が違うカエルなんだって。」
「あっそうか、そうだよね。お父さんよく考えなかったなあ。」
「先生がね、答えを教えてくれた後に、『テストで、カエルの子供は何?という問題だったら、みんな誰でもオタマジャクシと答えられるだろう。それはあくまでテスト用の答えを知ってるということだから…、
でも、ちょっと日常生活の問題に変えられると間違ってしまいます。
それは、知識が本当に身についていないということ、だからですね。』と言っていたよ。」
「なるほどね、その通りだ。こういうのを応用力っていうんだろうなあ。
ヒデちゃん、この問題、お母さんにも帰ってきたら出してみたら?」
「はーい」…。
※他のことでも言えそうですね。

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