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パナシ

70、応用力

テスト用の答えでなく

 「お父さん、今日、先生が、こんな問題出したの?お父さん分かるかな?」

 「ううっ?どんな問題?」新聞を読んでいるお父さんにヒデちゃんが聞きました。

 「カエルが2匹いてね、1匹は、大きくて、もう1匹は小さいの。小さいカエルは、ジャンプして大きく飛ぶのに、大きいカエルはあまり飛べないの、お父さん、どっちが子供だと思う?」

 「何々?もう一度言って?」

「今度は、ちゃんと聞いてよ。カエルが2匹いて、小さいカエルは、たくさん飛べるけど、大きいカエルはあまり飛べないの、子供のカエルはどっち?」

 「そりゃ、大きいカエルが大人だろ?お父さんだってヒデちゃんほど飛べないのと同じだよ。体が重くなっちゃって、運動もしてないし…だから子供のカエルは、小さい方だろうな。」

 「やったー!お父さんも間違えたね。クラスのみんなも、半分以上は間違えたかなあ。」

 「じゃあ、大きい方か?」

 「ううん?違うよお父さん。」

 「じゃあ、何だ?答えは?」

 「カエルの子どもはオタマジャクシだから両方大人で、種類が違うカエルなんだって。」

 「あっそうか、そうだよね。お父さんよく考えなかったなあ。」

 「先生がね、答えを教えてくれた後に、『テストで、カエルの子供は何?という問題だったら、みんな誰でもオタマジャクシと答えられるだろう。それはあくまでテスト用の答えを知ってるということだから…、

でも、ちょっと日常生活の問題に変えられると間違ってしまいます。
それは、知識が本当に身についていないということ、だからですね。』と言っていたよ。」

 「なるほどね、その通りだ。こういうのを応用力っていうんだろうなあ。

 ヒデちゃん、この問題、お母さんにも帰ってきたら出してみたら?」

 「はーい」…。

※他のことでも言えそうですね。

※難しいことは、易しく。易しいことは、深く。深いことは、面白く…。本当にわかっているとはそういうことだ。

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作成者: パナシ

雑学大好き、何でもやりっぱなしが多い。

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