朝の会でのやり取りです。
「誰ですか?教室のベランダでシャツを干しているのは?」…
「はーい、僕です。朝練で汗かいたので、午後の練習まで乾かそうと思って、干しました。」
「悪いけど外から見えないように干せないか?」
「はーい。」
「ところでハンガーって、日本語でなんというの?」先生が皆に聞きました。めぐちゃんが「はい!」と元気よく手を挙げて「レモンかけです?」自信を持って答えました。
「えっ、めぐちゃん、もう一度言って?」「レ、モ、ン、かけです。先生。」みんなクスクス。
「みんな笑っているけど、本当は何というの?…漢字で書くと「衣紋かけ」なんだけどね。今あんまり使わないかな?」
周りを見ながらも2/3が「エモンカケ」、1/3が「イモンカケ」で手を挙げました。「さあどっちかな?」
先生が「辞書では、『エモンカケ』が一般的って書いてあるけど、『イモンカケ』と読んでも読み方は間違いじゃないよね。」先生は続けました。
「この頃、TVのニュースで『二人組の強盗が…』を『ニニングミの…』と言っていますが、以前は『フタリグミの…』と言っていたような気がします。自転車の二人乗りは禁止です。ニニンノリ』とは言わないし…。言葉は、生き物だから流行や時代にもよりますね。」
更に先生は「皆さんは赤いトンボをなんと呼びますか?
『あかとんぼ?』
「そうですね、今は、平らに言いますね。みなさん赤とんぼの歌をちょっと口ずさんでみてください。」
「♪夕焼け小焼けーの赤とんぼ…♪」
「この歌を作った山田耕筰さんは、イントネーション崩さないように曲を作る人でしたから、当時は、あかとんぼのカが上がるんですね。」
「めぐちゃんの『レモンかけ』もこれから流行るかもしれませんよ。あるいは「ハンガー」でなく「ハンバーガー」にならないとも限りませんね。
一般的に使われているのと、読み方は別ですからね。正しいとか間違っているということではなくね。」…
「はい、じゃあ1時間目の数学の用意して! 」
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「89、衣紋かけ」への1件の返信
[…] 51,言いにくい言葉 52,愉快な人たち 53,だから…つまり… 54,おねしょが治らない 55,机を広くして 56,依怙(えこ)と贔屓(ひいき) 57,私は、殺カエル人 58,五月の風 59,なぜ笑うの? 60,強い髪の毛 61,だからチョイ役 62,非行化させる秘訣 63,命の繋がり 64,謝罪 65,ありがとう持ち 66,まさかの坂 67,危険はどこにでも 68,面白そうだな? 69,反対の世界地図 70,応用力 71,道案内 72,心に灯をともす 73,時間の感じ方 74,花・鳥・山笑う 75,人間様 76,口で伝える難しさ 77,もう一つの考え方 78,心を磨く 79,電車を止めると 80,芝居 81,浮かないピンポン球 82,損して得取れ 83、マスクはやっぱり必要 84、専門と教養 85,一番大切なものは 86,漢字と文化を返せ 87,あの人を助けて 88、ピグマリオン効果 89、衣紋かけ 90,脳を騙す 91、数字は嘘をつかない 92、絶対言わないこと 93,工夫は無限 94,終わらない話 95,家庭と学校 96,金華鳥 97,柔軟に 98,一緒に楽しみましょう 99,もう一度選考会を 100,青春はなぜ青い春? […]