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パナシ

95,家庭と学校

「ごちそうさま」…。
 自分の部屋に息子が引き上げたのを確認したお母さんは、
「今日、保護者会で、担任の先生がこんなことを言ってたわ。」
晩酌をしながら食事をしているご主人に話しかけました。
 先生が、黒板に縦と横に線を引き、
「縦軸は、学力の高さ(知)を、横軸は、人柄の良さ(情)を表していると考えてください。」と、
「両方を交差させると、4つの部分に分けられます。
皆さん、自分のお子さんは、どこに属すと思いますか?」
あなたや配偶者、子供さんは何処に属しますか
「私もみんなも突然の質問に戸惑い、しばらく考えましたよ。」
 先生が続けて「恐らく、Ⅱの部分が多いと思います。勉強は出来ないけど、人柄は悪くないと思う人はⅣの部分ですね。ⅠやⅢの部分に我が子がいると思うお母さんはいないと思いますよ。みんなお腹を痛めて産んだ可愛い我が子ですから…。
 ところが、学校では、ⅠやⅢの子もいます。
 本当は良い子なのに、集団の中では、自分と似たような子がいると、『あいつとは同じような事はしたくない。』『あいつがAと言うなら俺はBを行ってやる。』とか、『あいつが正義の味方なら、俺は真逆のヒール役をやってやる。』とか。
 特に中学生ですと、人と同じ事はしたくない。自分の色を出したい。学校であったことは家で話したがらないですから、学校での我が子の姿が見えない家庭も多いと思います。
一人ひとりは、みんな良い子なんです。でも学校や集団の中では、表現の仕方が色々になってきます。
 私は、家庭は、その子のことを一番よく知っているし、個人指導の専門家だと思います。でも、全体の中でのわが子の姿が見えない。
 ところが学校は、集団の中でのそれぞれの姿を一番よく見ています。そういう意味では、学校は集団指導の専門家です。その子個人だけを見ているわけではありません。
 本当に子供を理解し、その子の成長を促進するためには、家庭と学校がしっかりと手を結ぶ必要があります。
家庭は学校での様子を、学校は家庭での姿を知るためにも。
 学校と家庭がしっくりいっていないと、子どもは、言い方を変えます。
 お母さんの前では、お母さんが喜ぶように先生の悪口を言い、学校では家庭の不満を吐き出す。皆さんのご家庭はどうなんでしょうか?」

「そういう話があったんです。あなたは、うちの子はどこだと思いますか?」
「たぶんⅡの当たりかなあ?」…「あなた、やっぱり、おやじの会に入りなさい。」…。
(お前が入れば?と言いたかったが止めました。)
 子供は、学年が上がるにつれて自我が芽生えてきて、親には学校でのこと知られたくないし、先生には家のこと知られたくないという気持ちがあるだろうし…
 子供に悟られず、様子が分かっているくらいでよいと思うけどなあ。)
君のその恰好を家の人は知ってるの?うっせーな!家では良い子なんだい!

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作成者: パナシ

雑学大好き、何でもやりっぱなしが多い。

「95,家庭と学校」への3件の返信

運動会の練習、ふざけて真面目にやらない子達、保護者がくる本番当日は皆
ちゃんと真面目にやるんです、という話を平成の頃の現場の先生に聴いたことがある。
家では手がつけられなくて困るけれど、外(学校など)では礼儀正しく行動できる、昭和生まれの自分の頃は逆だったような記憶があり、とても衝撃を受けたことを思い出しました。
今は、令和ですね。

happyさんへ
コメントありがとうございます。家庭や一人一人の子供にもよりますが、体罰はもちろんのこと、学校できつく叱られるということがなくなってきていることは確かなようですね。昭和の中頃までは3世代が同居している家庭も多く、それぞれの世代の価値観を受けて子供たちは育ってきました。核家族化が進んだ今では、親のが価値観にあわないとすぐに家を飛び出したり、まったく口を利かなかったり、親も子も大変なようです。教員の仕事の多忙化が叫ばれていますが、子供や親の相談に担任や学校が今以上に関わる必要性を感じます。だからと言って、なかなか対応策は見つかりませんが、家庭と学校と地域とが連携しそれぞれの教育力を上げていくことが土台かなあと思います。そのためにも学校が中心のネットワークづくりが大事だと思っています。感謝!パナシ

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