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パナシ

1,五百円玉

 「言葉は、魔法」とよく言われますが、ちょっとした言い回しが人を感動させたり、意欲を高めたり、逆に相手を嫌な気分にさせるということが日常生活の中でよくあります

 つい先日、家の近くの小さなお店に行ったときのことです。

 買おうとした物を手に持ち、お金を払いにレジに行くと、私の前に一人の中年のおばさんがいました。

 そのお客さんにレジ係の、恐らくアルバイトと思われる若い娘さんがお釣りを渡すときに

 「お客様、すみません。お札が切れてしまったので、五百円玉が入ってもよろしいですか?」。たぶん、三千円ちょっとの買い物に五千円札を出したのです。

 普通の見慣れた光景で、自分の対応だったら「ああ、良いですよ。」或いは「ええーっ?」。

それに対して「申し訳ありません。」が店側の定番の言葉であろう。

申し訳ありません。

 が、この客の女性は
「良いわよ!その方が助かるわ!」

レジの娘さんは
「ありがとうございます!」と心から喜び、深く頭を下げました。

本当にありがとうございました。

 それを見た私は、思わず心の中で拍手を送りました。

 素晴らしい。咄嗟の一言も内容と感情表現で人に喜びを与え、感謝心をも引き出せる。

 決してそのお客さんは、作為で言ったわけではないと思うのですが、私もこうありたいなあと思いました。

 そんなこともあり、自分の身を振り返り、周りから頂いた(拾った)良い言葉やエピソード、自分で見つけた言葉、自身の体験で成功した例や失敗したことを少し整理してまとめてみようと思いました。

 周りの人と上手くやっていくためにも、出来るだけ相手を安心させられる言葉や元気を与えられる言葉を使いたいですね。

 それは、必ず自分にも返ってくるものだと思いますから。

 このブログが「はは そうなんだ!」…
言葉の使い方で、ちょっとした気持ちのオアシスになればと思っています。
目立たぬようにしているのが大変なの。静かにしているわよ。(アマリリス)

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