カテゴリー
タグ: おねしょ
・神社の境内を歩いていたら、上の木の枝からヘビが落ちてきて首に巻き付いた。
・「夢は、白黒」信じがたくて、それを確かめようと早めに寝た。…
カテゴリー
54,おねしょが治らない
もうすぐ小学校に上がろうとするのに、おねしょの癖が治らない子がいました。
お父さんもお母さんも気にして、ある時は、叱ってある時は褒めて、またある時は、口に入れる水物を出来るだけ控えさせて、…。
でも一向に治る様子が無く、お医者さんに行きました。
「これは、一種の精神的な病気です。薬を処方しますから飲んで様子を見てください。」
おねしょは、それでも治らず、このままで行ったら、また違う薬を与えられ、薬を飲まないとやっていけない身体にされてしまうんじゃないのか。どうしたらいいのか?
そう悩んでいると、田舎からお父さんの母親であるおばあさんがやってきました。お父さんとお母さんが浮かない顔をしているので「どうしたんだい?」と訊くと、息子のおねしょの癖がなかなか治らずに困っていること、お医者さんに行って言われたことを伝えました。
すると、おばあさんは、「明日は、日曜日ね。一日あの子を私に預けて!」と「何か妙案があるの?」とお父さんが聞くと「まあ、任せなさいよ!」とおばあさん。
次の日、おばあさんは、その子を町のデパートに連れて行きました。そして向かったのはベッド売り場。
そこでおばあさんは孫にこう言いました。「ここにあるベッドで気に入った物を選びなさい。どんなに値段が高くてもおばあちゃんが買って上げるから。」
「これが良い!」孫は、すぐに選びました。「これで本当に良いの?」「うん、良いよ。これで寝られたら最高だよ。」おばあさんは、お店の人に今日中に家に届けてくれるようお願いしました。
「やったあ。やったあ。僕のベッドだぞー。」
その日でおねしょは終わり、それからも全くなくなりました。
この話、野球のピッチャーの投げる球に例えると、直球でいけば「おねしょをするな!」ですが、本人が絶対におねしょをしたくなくなるように変化球を投げたおばあさんは流石です。
D・カーネギーの本「人を動かす」の中で一番好きな内容です。
私達の生活の中でもこのような変化球は、沢山応用できそうですね。