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パナシ

41,夕焼け小焼け

「お父さん!夕焼け小焼けって歌、知ってる?」
突然、ヒデちゃんがお父さんに聞きました。

「知ってるよ。それがどうしたの?♪夕焼け小焼けで日が暮れて…。の歌だろう?」

「うん、その歌で、夕焼けはわかるんだけど、小焼けって、何なの?」

「えっ?お父さんは、今までそんなこと考えたことなかったなあ。多分、仲良しこよしと同じで、語呂合わせじゃないのかなあ。」

「そうかなあ?」ヒデちゃんは、ちょっと不満そうだった。

「じゃあ、お父さんも調べるからヒデちゃんも調べてみて。」

「はあーい!」

 調べてびっくり、小焼けというのがありました。
語呂合わせではなく、中焼けというもあったんです。

太陽が地平線に沈む前の赤い空が夕焼け
太陽が地平線に沈んだ後の赤い空が小焼け
太陽が地平線に半分かかっているのを中焼けというらしい。

 夕焼け小焼けの歌をそれで考えると、「♪夕焼け小焼けで日が暮れて、山のお寺の鐘が鳴る。お手て繋いで皆かえろうカラスと一緒に帰りましょう♪」は時間の経過をよく表しています。

 地平線の上にあった太陽がゆっくり沈んで行き、しだいに暗い夜になり、お寺の鐘が時を告げる…。なるほど、小焼けがこの歌でゆっくりさを引き出す重要な役目を持っているのがよくわかりました。

「お父さん、僕、明日、先生に聞いてみようと思ったけど、解決できてよかったあ。ああ、スッキリした。お父さん、ありがとう!」

「お父さんもスッキリしたよ。」

「お父さん、もう一ついい?」

「ああ、いいよ。」

「歌の中の♪お手て繋いで♪の「お手て」って、一つの手?二つの手?それとも、みんなの手って意味?」

「ついでにもう一ついい?テレビもラジオも時計もない時代にお寺では、どうやって時間を計っていたの?お坊さんだけ時計を持ってたのかなあ?」

「また、難しい問題だな。今度は、ヒデちゃんが調べて、お父さんに教えてくれないかなあ。」

「時間かかるけど、それでもいい?お父さん」

「ああ、いいよ。」

皆さんだったら、このことを子どもにどう説明しますか?

上:夕焼け少し中焼けぎみ
小焼け

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