同僚が、「美味しいお店があるから行こう。」と言うので仕事帰りに4人で駅から少し離れたお店に行きました。
1階のテーブルは満席で2階に案内されました。広い畳の部屋でオープンスペース。
まずはビールで乾杯。料理もおいしかった。隣の席は大学生らしい若者たちが3人。私たちは4人で…天下国家の話や最近の話題や職場の話等々…2時間位経っただろうか? 楽天モバイル
私たちより先に、大学生達がその場でアルバイトらしき若い男店員にお金を払い、立ち上がって帰ろうとした時、その店員さんが1階上がってきて
「すみません、下で数えたら1000円足りないので、あと1000円お願いします。」と。
3人の大学生は、「俺は、3000円」「俺も3000円」「俺も3000円、みんな払いましたよ。」「でも、全部で8000円しかなかったです。」…
「そんなこと言われたって、なあ」…
「じあ、下に来てもらえますか?」…3人は、店員と一緒に下に降りて行きました。
その様子を見ていた私達は、最後どうなるのか気になって気になって…。
私達もそろそろ帰ろうということになり、下に降りました。
会計を終え、外に出るとさっきの大学生たちがまだいました。
「さっきの件どうなったの?せっかくの楽しいお酒が冷めちゃったよね?」私は、思わず1人に声を掛けました。
「結局、店長から言われ、2人を誘った手前、僕が払いました。」「そうなんだ。」…
彼は誰かに話しを聞いて欲しかったんですね。
一緒に駅に向かいながら「料理はおいしかったけど、あの店員さんまだ慣れてないのかなあ、受け取ったお金はお客さんの前で確認するのが基本だけどね。後で言われたってどうしようもないし。
店長も、『損して得取れ』という思いの人だったらよかったのになあ。」
「何ですか?『損して得取れ』って?」
「お金が合わない事は事実として伝え、『今回は受け取ったその場で確認しなかったこちらの責任ですから…、またいらっしゃてください。』とお客さんに負担をかけない対応をすれば、料理の美味しさとお店のそういう対応に、またこの店に来たくなるでしょう?
多少損しても、お客さんを逃がさない。その方が得ってこと。」
「そういう意味ですか。『損して得取れ』か。そうですよね、今後どこかで使わせてもらいます。」…
「どう?またこの店に来る?」
「いや、もういいです。」
「だよね。結局このお店は7人の客をなくしたってこと。
まっ、嫌なことあったけど、この件は、もうシャッターを下ろして、次のこと考えた方がいいよ。」
「はい。」「じゃあ頑張ってね。」
「ありがとうございます。」…。
「おーい、もう一軒行くぞー。」
「分かった、今行くよ。」