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パナシ

112, 「思い込み」の利用

私は生まれた時から歌手なのよ。

「ヒデちゃん!ちょっと来て!」
「なに?お父さん?」
「ちょっと、この音聞いて!」お父さんはスマフォで録音したものを再生しました。
ホーホケキョ… 「ウグイスの声?」
「うん、そうだよ。」
「でも雑音がひどいね。」
「そう思うだろう?お父さんがこれを録音していた時は、ウグイスの声だけしか聞こえなかったんだけどなあ。こういうのを思い込みというのかなあ。」
「お父さん、写真なんかもそうじゃないの?撮りたいものしか見てないから、後で見ると見てなかった色々な物も映っているよね。」
「そうだなあ。」

「ところで、ヒデちゃんは、将来何になりたいの?」
「今は、色々考え中ってとこかな。大谷翔平選手のような野球選手もいいし、バスケットの八村選手もいいし、今習っている空手の先生みたいにもなりたいし、『うっせーわ!』みたいな歌も作りたいし、まだ決まってないよ。」
「そうだよなあ。お父さんもヒデちゃんぐらいの時は全くそんなこと考えていなかったしな。」…
「ヒデちゃん、参考になるかどうかわかんないけど、ある有名なオペラ歌手の講演を聞いた時、その人は、こんなこと言っていたよ。
オペラ歌手になりたい。」と子どもの頃から思っていたけど、それじゃ絶対になれないと分かったので、「自分はオペラ歌手なんだ。」と思い込むことにしたんだって。そうしたら難しい歌い方や先生の言うことがよく分かるようになったと言ってたよ。
「なりたい。」「なりたい。」では、下から2階を見ているようなもので、2階に上がった風景は想像できないけど、「私は2階にいるんだ。」と思えば下にいる時とは違ったものが見えてくるはず。その方がより自分の夢に近づけるんだって。」…
「難しいけど、なんとなく分かるよ。『なりたい。』じゃなくて、『なりきる。』ってことだよね。お父さん!」
「そういうことだ。」
「お父さんもそれを聞いた時、同じようなことを考えていたんだよ。
 例えば『強い人間になりたい。』は、今の自分は弱い人間だと認めていることになるので、『自分は強い人間だ。』と思いこむ方が強くなれるだろう?
『歌が下手で、人前で歌いたくない。』これを『歌をうまく歌わない。』と主体的な言葉に変えてみると歌で悩むことはなくなるよね。
 足が遅かったら『速く走らない。』…
~できない。』を『~しない。』に変えるだけで、ヒデちゃん、元気が出てこないか?」
「お父さん、これは面白い。良く分かるよ。朝寝坊の僕は『朝起きられない。』じゃなく『朝起きない。』にするのか…。
『ニンジンが嫌いで食べられない。』は『ニンジンは食べない。』か。…
じゃあ『勉強が苦手でできない。』はお父さん『勉強しない』でいいの?」
「それは…『僕は勉強ができる。』となり切った方が良いんじゃないの?」
「そうか。そっちの方が良いね。でも面白いね。お父さん、言葉の使い方で気持ちも変わるんだね。」
「そうだね。ただ、…」
「なに?お父さん?」
「うん、うまく使い分けないと唯の頑固者になるからなあ。」
「分かったよ!お父さん。」

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