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パナシ

297,よく見ないと


 ある小学校で、先生がこんな問題を出しました。

黒板に図を書き

「この形が1,この形が2、これが3,これが4とするよ。」

子供たちは「離れている 重なっている 角が三つ 一筆で書ける 丸まっている…」それぞれが頭の中で判断のキーを考えました。

「では、問題です。この図は幾つ?」

「2です。」「正解です。ではこれは?」

「4です。」「正解です。ではこれは?」

「ええっ?分かんない。」…

と…その時、教室のそばを通った母親に抱かれた子が「4」と答えました。
「そうです。あの坊やが言ったように正解は4です。」

「どうして?」子ども達は、ちんぷんかんぷん。

先生は続けて「じゃあこれは?」

「3かな?ええっ?分かんない。」

すると、小さなその坊やは「1」と答えました。「そうです。正解は1です。」

その坊やに向かって、先生は、いくつか出しましたが、全部正解でした。

この問題、僕は分かるよ。

 子供たちの頭の中を混乱させたままではいけないので、先生は、子供たちに言いました。

「実は、あの坊やは図は見ていません。図を見ても分かりません。私の指を見ていたのです。何本で図を指しているのかをよく見ていたんですよ。」

「なーんだ。そうだったのか。」

「でも、大事なことがあります。

ついつい図の形に引きずられがちですが、全体を見ましょう。全体を見ないと騙されますよ。

皆さんに、それを伝えたくてこの問題を出したんですよ。」

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