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サルの群れがあった。大きな群れだった。
その群れを本家とするなら、そこから新しいサルたちが分家した。
最初は、本家と分家とも仲が良かった。が、敵対する他の大きな群れが分家に近寄ってきた。
分家に、本家から離れるよう色々仕掛けてきた。
本家は、分家に気を付けるように忠告する。が、言うことを聞かず次第に仲は冷えて行った。
本家は、業を煮やして、分家を攻撃した。
「お前たちのいるところは、もともとは本家のものだ。力ずくでも返してもらうぞ。」
「俺達は、本家とは違う。俺達は、俺たちのやり方で行く。」分家は、従わず、抗戦した。
敵対する他の大きな群れは、分家を応援し、食料や石や棒などの攻撃武器も提供した。
しかし、分家は本家にずたずたにやられた。が降参はしなかった。
分家のサルたちは、本家の攻撃を受け、たくさんなくなった。
本家のサルたちもたくさんなくなった。
それを遠くで見ていたオオカミたちは
「バカなサルたちだ。分家は、本家とそれに敵対する大きな群れの代理争いをさせられていることに気が付いていない。
本家と敵対する大きな群れが、直接じっくりと時間をかけて話し合えばいいものを…。
本家も分家も、本当の敵に気が付いていないんだ。だが、そのうちに…。
ハハハ、いいぞ!やれ!やれ!もっとやれ!そして互いに力をそぎ落とせ…。
おーい、みんな、サルたちがこの森から出て行く日も近いぞー。」
オオカミたちは、しっかりと様子見を決め込み、漁夫の利を得ようとしていた。
やれやれ、もっとやれ!
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