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305, 庶民の味方ダイソー


 世界の人口の1%の人間が、全世界の富の1/2を保有しているといわれてきましたが、最近は、ロシアのウクライナ侵攻、エネルギー、株価の高騰などでその数値が1/2から2/3にまで行っていると聞いた。残りの1/3の富で99%の人々が暮らしている。
日本も例外ではなく、金持ちは益々金持ちに、庶民の生活はどんどん苦しくなるばかり。
 そういう時代の中、賃金は上がらず、ほとんどの物が値上げ状態、100円均一で必要な物が購入できるダイソーは、本当に庶民の味方だと思います。
 かれこれ、私も20年位前からダイソーさんには、お世話になっています。
電池、メモ帳、瞬間接着剤、クリアーファイル、紙ヤスリ、木材、工具、懐中電灯、組紐、鉄亜鈴、針金、杖、スケッチブック、色鉛筆、塗装用品、筆、園芸用品、ホワイトボードやマーカーetc…
数えたらきりがありませんが、ちょっとした物が100円で購入できる魅力。

いろいろ見ているうちに、「こんな物があるんだ。よく考えているなあ。」「こういう物があったらいいなあ。」など頭の中が活性化されて楽しい買い物ができます。

ただ、いつも思っている以上に買ってしまうことですね。
商品も次々に新しい物が出てきて、それも楽しみの一つです。「ダイソーは、本当に庶民の味方だなあ」そんなことを思いつつダイソーさんに感謝をしていたら、次のような記事を見つけました。
 この記事は、書き方も上手く、矢野社長の人柄が良く伝わってきます。感謝です。皆さんにも是非読んでいただきたいので、そのまま載せてみました。

ダイソー矢野博丈社長

ダイソー矢野社長

 今や誰もが知る100円均一のダイソー。何でも100円で手に入るその便利さから多くの人が利用し、繁盛しているが、大創産業(100円SHOPダイソー)を創業した矢野博丈社長は会社、そして自分自身について極めて悲観的だ。
そのネガティブっぷりは聞いているほうが「何もそこまで言わなくても…」と思ってしまうほど。
この記事では、雑誌やテレビのインタビューなどを基に矢野博丈社長が、いかにネガティブかをまとめてみた。
1.商品の値段を100円に統一したのは面倒だったから。
ダイソーの創業は、トラックの移動販売だった。当時は、矢野博丈社長しかおらず、子どもを保育所に送り迎えするのも大変だったため、値段を100円に統一した。一世を風靡した新価格システムは、なんとただの手抜きから生まれていたのだ。
どれも100円で良いよ。
2.「6年ぐらい前までは『ダイソーはつぶれる』という確信を持っていました」
3.「私は、どうしようもないただのオッサンです。
4.日経ビジネスの取材で記者からブランド・ジャパン2012で、ダイソーが初めて10位に入りましたね」と言われ、「モカとか、キリマンジャロ?」と返答。記者に「それはブレンドです」と突っ込まれた。
5.「私自身は最近、本当に劣化が激しいんです
よく見ると眉毛も、たれ眉でネガティブではないか。
6.「パソコンはようできんけえ、分析はせえへん」
7.「ダイソーなんて底の浅い商売ですから、やがてつぶれるに決まっていると確信を持っていました
8.「店舗レイアウトは、社員が勝手に考えてました。私は何もできんのです。
もっと「裁量を与えている」とか、「信じて任せている」とかうまい言いようはあるのに、この率直な言いっぷりは気持ちいい。
店舗レイアウト
9.「僕のやろうとすることは、ことごとく否定されるんです。時代が変わったのかもしれません。」
10.「私の欠点は数え切れません
11.「私は不運な人生を送っているんです
借金、夜逃げ、移動販売に使っていたトラックの火事など、多数の不運を経験したという。
12.「わしは、劣化した。もうしょうがない
13.記者につけられたアダ名は不幸という服が体に張りついた億万長者
14.「お客様は、よう分からん
コンビニが登場したせいで、宝探しのような雰囲気を演出していた100円均一が間違いだったのではないかと思い始めたという。
面白いものあった!
15.トラックの火事は警察から自作自演だと疑われた
しかし、保険に入っていなかったことから疑いは晴れた。火事で何もかも失った矢野社長は、ショックで1ヶ月寝込んでしまったという。
絶望
16.イトーヨーカ堂の伊藤雅俊会長に説教された
手帳を入れていた袋があまりにも雑な出来だったので、「袋も商品の一部だ!ふざけるな!ばかやろー!」と怒られた。
17.みずほ銀行の西堀利頭取には、ダイソーはもう潰れるかもしれないと暗喩されたこともある。
もうすぐ終わりだ
18.「経営計画なんてもんないです
先を見通す能力に自信がないため、計画は立てず、戦略も考えない。
19.店舗が増えるのが怖くて「出すな出すな」と言ってきた
全国、海外を制覇してしまったらゴールを達成したような燃え尽き症候群になってしまうのではないかという不安があるのだとか。
20.商品改革は、青野恵子専務にやってもらった。
自分ではよく分からないので、センスのある専務にやってもらったと矢野博丈社長は、悪びれることもなく話す。
ネガティブ人生
ここまでネガティブな社長が他にいるだろうか。こんなに弱気で自分をダメな人間だと思っていても億万長者というのが面白い。
もしかして、あまりにも悲観的なため、無意識のうちにリスクをとることを避けていてそれが良かったのかもしれない。
会社経営者は、ときにリスクをとって大勝負に出ることも大事だが、それ以上に会社が潰れてゲームオーバーにならないようにリスク管理をするのが大事。
矢野博丈社長の経営スタイルは、この変化が激しい時代にうまく適合していたのかもしれない。

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