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301,ベーコン

「お父さん、このハムおいしいね。」

「うん。美味いね。お母さんの腕も上がったかな。」

「ハムじゃないわよ。ベーコンよ。」とお母さん。

「ベーコンだってさ。」とお父さん。

「お母さん、ベーコンって何?」ヒデちゃんが言うと

「豚肉を塩漬けにして、薄く切ったものよ。おいしいでしょ?」

「うん。」素直にうなずくヒデちゃん。

するとお父さんが「お父さんの知っているベーコンは頭の栄養剤だ。」

「何それ?」ヒデちゃんが質問すると

「また始まったのね。」とお母さん。

「すぐ終わるよ。」とお父さん。

「ベーコンは、ベーコンでもフランシス・ベーコンという人の話なんだ。」

「誰?それ?」

「うん、この人の言った言葉がお父さんは大好きなんだよ。」

「どんなこと言ったの?」

人と話すことは機転の利く人間を作り、書くことは正確な人間を、本を読むことは幅広く深い知識を持った人間を作る。

「僕にはまだよく分かんないなあ。」

「うん、今は分からなくてもいいよ。その内に分かるから。」

「で、どうしてその言葉を知ったの?」「知りたいか?」

「うん。」

「大学生の頃、偶然に新聞で見つけたんだ。その通りだな。

それを読んで、『自分の考えを整理してくれた言葉だなあ』と思って、その記事を切り取って大事に保管したんだよ。

それからは忘れないで、自分自身でも少し実行したかなあ。

『話す、書く、読む』…」

「フランスのベーコンという人、凄いね。」

「フランスのベーコンじゃなくて、フランシス・ベーコンだよ。
この人はイギリス人なんだ。」

「書くってメモなんかも入るの。」

「そうだよ。」

「読むって、漫画でも良いの?」

「まあ、好きなところから入れば良いんじゃないの。」

「お父さんが最初に読んだ本は何?」

「そうだなあ。3歳くらいの頃かなあ、初めて買ってもらった絵本の『牛若丸』だな。

今日の五条の橋の上、牛若めがけて弁慶は…

字が読めなかったから、家の人に読んでもらって、何回も何回も見ていたなあ。

見るたびに自分が牛若丸になった気分だったよ。」

「あら、そうだったの、私はかぐや姫だったかな。

竹から生まれたかぐや姫

奇麗な着物を着たい、月まで行きたいと思っていたわよ。」

「お父さんもお母さんもよく覚えているね。」

「今みたいに本がなかったから、何度も読んで大事にしていたんだよ。」

フランシス・ベーコン
1561年1月22日 – 1626年4月9日)は、イギリスの哲学者、神学者、法学者である。
知識は力なり」の名言で有名。
・人は、話して賢く、読んで豊かに、書いて確かになる。
「人と話すことは機転の利く人間を作り、書を読むことは、物知りな人間を作り、書くことは正確な人間を作る」

・悪賢い人は、勉強を軽蔑し、単純な人は勉強を称賛し、賢い人は勉強を利用する。

・青年たちは、判断するよりも発明すること、評議するよりも実行すること、決まった仕事よりも新しい企てに適している。

・金は、こやしのようなもので、撒布しない場合は、役に立たない。

・金は、良い召使だが、場合によっては悪い主人でもある。

・家は、中に住むものであり、外から見るものではない。

・知は、力なり。

・美貌は、夏の果物のように腐り易い。
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199,読書の楽しみ


「子どもの頭をよくするには?」いろいろなことが考えられます。
さらに「その中で一番大事なことは?」と聞かれたら、私は「読書・本を読ませる」と答えます。
 フランシスベーコンは「書くことは、正確な人を作り、話ことは、機転の利く人を作り、読書は広く物事を知っている賢い博識家を作る」と言っています。

読書の良さは、昔からいろいろと論じられていますが、こんな迫り方をした雑誌がありました。メモと記憶に頼ってまとめてみました。

《読書は楽しいよ》

 野口英世は、黄熱病の発見者で世界的な医学者です。野口英世は、もとの名を野口清作といいますが、彼は、高等小学校を素晴らしい成績で卒業し、医者になるために東京に出て医術開業試験を見事一回でパス、人々をあっと言わせました。

ところがどうしたことか、そのころから彼は洒を飲み、遊びの昧を覚え、借金をし、またその金で洒を飲むといった毎日が続きました。
そこで友人たちは、清作の顔を見ると、また借金を申し込まれるのではないかと恐れ、顔を合わせないよう避けて通るようになってしまいました。

 こんな時、たまたま坪内逍遙という人の書いた作品で「当世書生気質」という本が評判になり、清作もその評判にひかれて読んでみました。ところが清作はその本を読んでびっくりしました。

なぜなら、その小説の主人公が野々口(ののぐち)清作といって、野口清作とは野々口の「々」があるかないかの違いだったからです。
しかも、その野々口清作は、人々から秀才といわれ医学を専攻している。それがいつの日か遊びにふけり、
ついには身を持ち崩すという内容です。 野口清作は、この小説を読んで考えました。

「これは自分のことを書いているのではないか、自分もこのままでは野々口清作と同じような生涯を送ってしまう。
こうしてはいられない」。そう思った彼は、それを契機に名を英世と改め、心機一転、勉強に励んだといいます。

 皆さんはこの話を聞いてどう思いますか。
つまり彼は、読書を通じてもう一人の自分を発見し、現実を見つめる糧としたのです。

●次に読書の三つの効用を書きます。

①その本の著者と対話できること。
 「一人、灯のもとに文を広げて、見ぬ世の人を友とするぞ、こよなう慰むわざなる」(兼好法師)


②読書の良いことは、どこでも、いつでもできること。「読書随所浄土」


③本を読むと、顔が引き締まって美しくなるということ。(日本教育新聞から)

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