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パナシ

87、あの人を助けて!

 友達が、彼の弟が免許取りたての頃、こんなことがあったと話をしてくれました。             
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  一方通行とは、分かっていたが、夜遅いので、もう車はこないだろうと思い、遠回りするのも面倒で逆走した。
 ところが、意外にも対向車が来た。バックするようにクラクションを鳴らし、パッシングして来たが、バックするには距離があるので無視して直進した。
 近づくと相手の車は大きな外車で、すれ違いがぎりぎりでミラーをちょっと擦ってしまった。
 相手が下りてきた。パンチパーマで口ひげをはやし、派手なスーツを着こなしていた。どこかの組員の様に見えた。
 「おい、ここ、一方通行だぞ、知らねえのか?てめえ。」
 「すいません」
 「俺の大事な車、傷ついたから何とかしてくれよな。」
 「ああ、はい。」
 「ここじゃ、他の車の邪魔になるから、あそこの喫茶店で話し合おうか?」…。
ちょっと顔貸しな
 喫茶店で名前を聞かれ、免許証を見られ
「分かってんだろうな。あれ、海外発注だから相当高くつくぞ。」
 「で、いくら位ですか?」
 「はっきりは言えねえけどな、三桁だろうなあ。」
 「そんな金、払えませんよ。」
 「嫌なら警察に被害届出すからな。一方通行無視で車両破壊、免停ものだろうな。」
 「それは分かってます。」…
 そんなやり取りをウェイトレスの女の子が聞きつけ、店長に言いました。
 「マスター、助けてやってください。あの人、私の高校の同級生なんです。クラスは違ったから話したことないけど、良い人です。」
 「どれ?あの二人かい?」
 「そうです。」
 「ああ、今、攻めてる方、俺の友達の友達だから知ってるよ。」
 「お願いします。」
 「分かった。任せておきな。」…。

 ……

 「よう、〇○! 久しぶり、どうしたんだい、そんな怖い顔して?こっちのお客さん震えあがってんじゃないか。」
 「実は、この野郎、一方通行無視で逆走し俺の車擦ったんだよ。」
 「どこを?」
 「ミラーだけどね。」
 「そうか。今うちの女の子が、このお客さんは高校の同級生で、良い人だから助けてやって!って頼まれたんだよ。…
 なあ〇○、ここは俺の顔を立ててくれないか?頼むよ。」…
 「マスターにそう言われちゃ、しょうがなえなあ。分かりましたよ。」
 「で、ミラーはひどいのかい?」
 「いや、大丈夫ですよ。ほんのちょっと当たった程度だから。」
 「じゃあ、お金はいいかい?」
 「しょうがないですね、取るわけ行かないでしょ?」…
 「お客さん、そういうことだから、安心しな。」
 「ありがとうございます。遠回りを面倒くさがった自分が一番悪いですから、〇○さん、本当に申し訳ありませんでした。」
 マスターが「お礼はあの娘に言いな。しかし、お客さん、よかったなあ高校時代も良い人で。俺も人助けできてうれしいよ。
 ところで、ここの勘定はお客さん持ちだよ。いいかい?」
 「もちろんです。」…
 その後、弟は、ウェイトレスの女の子の所に行きお礼を言いながら、懐かしい高校時代の話にしばし花を咲かせたという。マスターもそれを見て目を細めていたとか。
 翌日、弟は、手土産を3つ持って、改めて昨夜のお礼に行ったらしい。     NECダイレクト販売
 この弟とウェイトレスの女の子が知り合い、マスターと〇○さんが知り合い、そしてウェイトレスの女の子の一声、マスターの人情味ある人柄、だからうまく解決したんですね。
 友達の、この弟さんも、広く人を知っているというのは、大切なことだと気付かされたでしょう。
 もちろん、一方通行の逆走は、身をもってダメなことは分かったでしょうが。

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