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124,自然体から学ぶ!


 最近、コロナやらオリンピック等でその対応をめぐって、世の中「なんか悪口を言いたくなる」風潮ですが、ある新聞記事でハッとさせられ、心が洗われました。その記事とは。

「お、ねだん以上…」で知られるニトリホールディング会長の似鳥昭雄(77歳)さんは、一代で売上高7千億円の企業を築き上げた。でも、実は小学4年生になっても自分の名前を漢字で書けず、成績はいつもビリ。最近、発達障害だということが分かったという。苦手を抱えながら、なぜ成功できたのか。

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似鳥昭雄会長  このような人でありたい

〇誰もやらないことならやれる                   注意力が散漫なんです。今でもそうですけど、人の言っていることをずっと聞けないんです。整理・整頓もできなくて、机の上は書類だらけ。なくしものも多くて、身につけるありとあらゆる物をなくします。カバンも忘れてきちゃうので、もうポケットに入れるしかないんです。

3年ぐらい前に、テレビで発達障害の特徴や種類を紹介していて、そっくりだなあと思ったんです。専門の医師に診てもらって、自分でも本や文献を調べて、正真正銘の発達障害、ADHD(注意欠陥・多動症)ということが分かりましてね。ホッとしました。


〇漢字も書けなくて
 周りからは変わった人だと言われているんです。家内も「あなたは、誰にでもやれるようなことはやれないで、誰もやらないことがやれる」と。

 障害のおかげで、人が考えつかないようなことが考えられる。「発達障害に生まれてよかったな」と思います。

「他の人とは違う」ということは、子どもの時から思っていました。先生の言っていることを1分も聞けない。理解できない。

で、漢字も書けなくて。クラスではいじめられたり、馬鹿にされたりしていました。成績はいつもビリ。すごく不安でしたよ。

世の中に出ても勤めていけないんじゃないか、とよく言われて。

高校に入っても勉強はダメで。「じゃあ、誰も思いつかないカンニングの方法を考えよう」と。それでギリギリ卒業できました。

〇好きなことは集中
 そのころから、人のやらないことをやろうと考えていたね。松下幸之助とか、エジソンとかに触発されて。こんなのがあったら便利だなと、いろんなアイデアを考えて、図面を描いたりしていました。

 家具屋を始めたのは23歳の時です。だけど毎月40万円しか売り上げがとれなくて。
 お見合いをして、8人目で接客上手な今の家内と結婚し、売り上げが2倍になりました。家内は僕の第一の恩人です。

27歳の時に倒産しそうになって、アメリカの家具研修というのに行き、人生観が変わりました。
 一生かけて日本の暮らしを豊かにしたいと思って、「30年で100店舗、売り上1千億円」という30年計画を立てました。

 好きなことは集中できるんですよ。大きな壁にぶつかると苦しいですけど、打ち破るたびに、成長したような気がしますよね。それがいま現在、ここまで大きくなった要因かなと思います。

〇長所で短所は隠れる
 自分が何が得意かは、色んなことをやって、自分で見つけることです。人間、一つくらい何か「これ、いけそうだな」というのがあるはずですよ。それを早く見つけること。長所が見つかると短所が隠れちゃうんだよね。

 僕もそう、百のうち一つしか長所がないんだけど、あといろんな短所は、「1年やってここまで成功しているからいいや」ということになるんです。

 人の欠点ばっかり見て叱るのは最悪です。短所はもう仕方が無い、なおらないしね。親も、小さな頃から子どもの向いているものを探し出して「これ、やってみたら」と言ってあげることが大事ですね。

(聞き手:鈴木彩子さん)写真北村玲奈さん撮影 2021,7,20(火) 朝日新聞

 鈴木彩子さんは限られた紙面で似鳥会長の自然体の人柄を表現している文章、まとめ方もうまいですね。北村さんの写真も一枚で全てを物語っているようでいいですね。似鳥会長、鈴木彩子さん、北村玲奈さん、私は手本とすべき宝物に出会ったようで、とってもさわやかな気分です。多くの人に読んでもらいたい。しかもじっくりと。必ず元気がもらえる。そう思って載せてみました。やっぱり皆さん凄い!

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