コンテンツへスキップ
科学実験教室での光景です。
講師の先生が
「いま、ここに、風船があります。いろんな色の風船がありますよ。」と会場を見渡し…
「誰か、膨らませてくれる人いますか?…どの色でも良いですよ。好きな風船を膨らませてください!」
すると、一人の女の子が「ハーイ、私やりたいです。」と。
前に出てきて、風船を選んでもらった。
「赤色もいいし、青色もいいし…迷うなあ…ハイ、じゃあ、このピンクにします。」
「じあ、膨らませてくれる?」
「ふーふー、ふーふー、あれおかしいな。全然膨らまないよ。」
先生がアドバイス「コツがあるんだよ。最初に一気に強く吹き込んでみると良いよ!」
「こう?」
「あっ、そうそう、後はゆっくりと…もう少し大きくしようか?」女の子は風船を口にくわえたまま頷いて、更に息を吹き込みました。
「ありがとう。風船の口は縛れるかな?」
「えっ?どうやるの?」
「指にこうやって巻き付けて、結び目を作るんだよ。」
「ああ、そういうことか。」ちょっと手こずったが、無事に結べました。
「お名前は?」
「ミナミです。」
「ハイみんな、ミナミちゃんに拍手!」パチパチ。
「じゃあ、みんなも風船を膨らめて、結んでみようか?できるかなあ?ミナミちゃんは、もう一回やっていいからね。分からない人がいたら教えてあげてね!」…。
2,3人の子が手伝ってもらいながらも全員完成。
「みんな出来たから、みんなに拍手!」パチパチ。
講師の先生は、次にこう言いました。
「膨らませた風船の口を結ばないで、手を離したらどうなるかな?」
「うーん」キョトンとする子もいたが「空気を吐きながら飛んでいく。」
「どっちに?」
「風船の口の反対の方でしょ?」
「じゃ、やってみようか?」
先生は、一気に風船を膨らませ、じゃあ、やるよ。よく見てね。…ハイ」
風船はくねくね曲がりながら口の反対方向に飛んで行き、床に落ちました。
「ハイ、みなさん正解でしたね。」
次に先生は針を取り出し
「この針を膨らんだ風船に刺したらどうなりますか?」
「割れるに決まっているよ。」
「みんなそう思いますか?じゃあやってみようか?」
先生は、また風船を3つほど膨らませ、そのうちの1つを取って
「じゃあ、この針を刺すよ。いいかい?」…耳を塞ぐ子もいました。目を逸らす子もいました。
「ハイ、刺します。」…
なんと、割れません。針は確かに刺さっています。なのに、割れません。
「えっ、どうして?」先生は答えました。
「私が刺したところは、風船の口の反対側です。この部分は、「風船の臍」といいますが、ここは、ゴムが広がろうとしていますか?それとも縮まろうとしていますか?」
「ああ、そういうことか。」
先生は違う風船を取り出し
「刺す場所をこの横にしたらどうでしょう?…やってみますね。ハイ」
「バーン!」
大きな音とともに風船は割れました。
「びっくりしましたねえ。みなさんは、風船を針で刺すと、割れると思っていますが、刺す場所によって割れないところもあるんですよ。風船に針=割れる?いやいや、やってみないと分かりませんよね。
家でやってみたい人は風船を持って行っていいですよ。
くれぐれも、一人でやらずに家の人と一緒にやるんだよ。」
Relux