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パナシ

291,助手席


 ある家族が旅行に行こうとした時。

「お父さん、今日は僕が助手席に乗りたいなあ。」息子が父親に言った。

「ああ良いよ。」

「嬉しいなあ、僕、助手なんだ。お父さんの手伝いとか、もしお父さんが運転できないときは、僕が運転していいんでしょ?

「ヒデちゃん、運転はできないよ。」

「だって僕、助手でしょ?」

「それは名前だけで、ただ普通に乗っていればいいんだよ。」

「じゃあ、何で助手席というの?」

「『助手席』という言葉は、日本で生まれたものなんだよ。

 大正時代の用語で、当時は着物の客が多くて、タクシーの乗り降りを手助けする人が必要だったんだよ。
運転手の隣に座る係の人は『助手さん』と呼ばれ、それが定着し『助手席』という言葉が残ったとされているんだよ。

『助手席』は、英語にすると後席と同じで『(Passenger Seat)パッセンジャーシート(搭乗者席)』と言うんだよ。」

「そうなんだ。」

「靴入れなのに下駄箱、緑色でも黒板というのと同じで昔の言葉がそのまま残っているんだよ。」

「お母さんが来たら出発するぞ。」

「うん。」

 助手席(じょしゅせき)(英語Passenger Seat) は、自動車の運転席の隣にある席のことである。
運転に負担のかかる運転者のサポートを行う人の為の席として役目を果たす。サポートは必須ではないが、助手席にいながら運転手のサポートを全く行わず負担を運転者に負わせることはマナー違反とみなされる場合もある。また、サポートだけではなくドライブをする上での雰囲気づくりや気配りもマナーとして挙げられる。

助手席に座った者の役割
①会話
 会話は運転手が眠くなるのを防ぐ効果があり、居眠り運転を防ぐ予防策となる。

 話が弾むと運転も楽しい。助手席の者が終始無言であったり、眠るといった行為は運転手にとっては気掛かりとなってしまうケースもある。

②ナビ・オーディオ操作
 ドライバーが運転中にカーナビゲーションを操作するのは原則禁止。助手席に人がいる場合は運転手の代わりに助手席に座っている者がナビを操作してあげることで、安全に目的地まで行くことができる。

 また、ナビ任せにせずに右折、左折の細かい場所などを道案内してあげるのも親切である。

③エアコンの温度、空調調整
 ただし、ナビ、オーディオ操作を含め運転手への許可なしに勝手に操作することは、愛車を大事にする運転手の気に障る場合もあるので注意が必要。

④その他
・ガムやキャンディーの包を取ってあげる。
・飲み物のキャップの付け外しをしてあげる。
・高速道路の料金支払でのお金の準備。
 など

 参考までに、ある調査によると、
助手席に乗せる人の1位は「空席」次いで「妻・夫」「子ども」「親」
もう少し詳しく見てみると
・既婚男性の場合:1位「妻」2位「子ども」
・既婚女性の場合:1位「子ども」2位「夫」
・未婚・恋人有り男性の場合:1位「恋人」2位「親」
・未婚・恋人有り女性の場合:1位「恋人」2位「空席」
・未婚・恋人無し男性の場合:1位「空席」2位「親」
・未婚・恋人無し女性の場合:1位「親」2位「空席」

 運転中、助手席に座った人に「されてうれしかったこと」は何だろうか。
 男性は「お菓子や飲み物の手渡し」が1位、女性は「道案内」が1位。

止めてよね

 一方、助手席に座った人に「されて腹が立ったこと」は、
男性は「腹が立つようなことをされたことはない」が1位、
女性は「左に寄りすぎ! ウインカーを出すのが遅い! スピード出し過ぎ! ブレーキを踏むのが遅い! 道は時間が掛かる!など、運転技術に口を出す」が1位。

 
 その他、「渋滞で運転者よりイライラした様子になる」「助手席で眠る」「お菓子や飲み物をこぼす」「急にキャー!とか、危ない!など発する」「車内で吐く」「勝手にエアコンの温度調整やオーディオの操作をする」「勝手にたばこを吸い出す」「小言を言われる」などが挙がっている。

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