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「お父さん、今日学校で方位磁針を使ったんだけどね。先生が地球は巨大な磁石だって言ってたけどそうなの?」
「先生は、何て言っていた?」
「うん、北を指す方をN極、南を指す方をS極と言うんだって。」
「そうなのか。」
「お父さん、なんで北を指す方がNで南を指す方がSなの?
僕、その時、先生の話をよく聞いてなかったんだ。」
「そうか。それは、英語で北はNORTH、南はSOUTHというからだよ。」
「それで、先生は、地球は磁石だから、北はS極で南はN極何だって。僕、良く分からなくなってきちゃったんだよね。
北極にある方が何でS極なのかなあって思っちゃったんだよ。」
「ああ、そういうことか。」
「お父さんは、子どもの頃すぐにわかった?」
「うん、やはり最初は、頭の中が混乱したよ…。だけど、それはね、方位磁針を基準に考えればいいんだよ。北極とか南極とか考えないで、方位磁針のN極が引きつけられる方にS極があり、反対がN極だと思えばいいんだよ。」
「ううん、なんとなくは分かるけど…。」
「そのうち分かるよ。」
「うん、それでね、太郎君が先生に、こんな質問したんだよ。
『なぜ、N極の方が下がっているんですか?
この方位磁針は壊れているんですか?』と。僕もみんなもそう思ったんだ。」
「で、先生は?」
「うん、黒板に円を書いて、真ん中に赤道を入れて『赤道付近だと、北極と南極までの距離が同じくらいだからほぼ水平だな。』と、人と方位磁針の絵を描いてくれ、
『日本は、北極に近くて南極に遠いから北極に、より引きつけられるから、N極が下がるんだよ。』と説明してくれたんだ。
そしたら太郎君が『じゃあ、北極ではN極が縦に立つくらいになるんですか?』と質問。
先生は『そうだよ。その通り。じゃあ、みんな、南半球にあるオーストラリアやニュージーランドはどうなる?』
健司君が『S極が下がると思います』と答えたんだ。
先生がみんなの顔を見ながら
『そういうことだ。』と言ったんだ。」
「ヒデちゃんは、分かったのかい?」
「ううん、なんとなく…」
「そうか。」
「ところでお父さん、北極と南極では、どっちが寒いの?」
「磁石はもういいのかい?」
「うん、僕は北極の方が寒いと思うけど…」
南極のペンギンたち
「ヒデちゃん、実は、南極の方が寒いんだよ。
南極は大陸(陸地)の上にあるけど、北極は海水の上にあるから、そんなには下がらないんだよ。
北極の平均温度がマイナス20~30℃なのに南極ではマイナス97,8℃が観測されているんだよ。もちろん、世界最低気温だけどね。」
「大陸の地面の方が海水より冷えるからってこと?」
「そういうことだね。」
「僕は、漢字のイメージで、北は寒く、南は温かいと思っていたけどなあ。」
南極大陸
「そうか。あっ、地球が磁石って話に戻るけど、今は北極と南極が磁極になっているけど、最初からそうだったわけではないし、これから先も変わっていく可能性は十分にあるんだよ。」
「えっ?そうなんだ?」
「それによって各地の気温や気候も変わって来るという学者もいるんだよ。」
「ふーん、なんだか難しいね。」
「ああ、だけど面白いよね。」
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