カテゴリー
パナシ

362,葬儀の変化


 お世話になった元上司が亡くなった。

当時一緒に仕事をしていた人達に連絡した。

「えっ?家族葬でやるんじゃないんですか?」

「いや、ちゃんと式場でやるらしいよ。」

「今、街中は、みんな家族葬ですよね。行かなくてもいいと思って、予定入れちゃいました。」

「ああ、そうなんだ。これは、一応の連絡だから…。」

「はい、ありがとうございます。」

何人もそういう声を聴いた。

新型コロナ肺炎が発生し、蔓延してから家族でさえ葬儀に参加できない状態すらあった。

マスコミから流れる有名人の葬儀もほとんど家族葬になってきている。

街中では、あっという間に家族葬が定着してきた。

それに引き換え、田舎の方では、いまだに式場で行っている。徐々に田舎の方も家族葬になっていくだろうが、まだ、田舎と街中の人間では認識が違う。

それに、田舎も街中も、空き家問題が深刻だ。墓じまいをする人も増えているという。
石屋さんも「墓石が売れなくなった。」と嘆いている。

自分の墓も戒名もいらない。という人も徐々に多くなってきている。

義理を欠いちゃいけないと思いつつも、新型コロナの影響で、楽になったと感じるのは事実だ。

以前なら、いかなる時でも、どんなに遠くても参列せざるを得なかったが…。

新型コロナ肺炎は、誰も言えなかった葬儀の文化を一気に変えたようだ。