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252,才有る者は…

佐渡の金山

 江戸幕府にとって、佐渡の金・銀山の開発、発掘は幕府の財政にとって最も重要な事柄であった。
坑道に水が溜まるのを防いだ大久保長安や佐渡の検地、小判の金の含有量を減らすなどした荻原重秀らの活躍。

その当時の学者、新井白石は、『佐渡に一度も行かずに賄賂さえもらっている荻原重秀という人物』を快く思わず、何度か将軍徳川家宜に荻原重秀を罷免すようお願いしている。
その時の徳川家宜の返し言葉がとても良いので今回載せてみました。

徳川家宣は
「白石よ、人は色々である。才有る者は徳がない。徳がある者は才がない。すぐれた人材は得難い。重秀の人となりを知らないではないが、天下の財政をつかさどることができる人物はいないのだ。と言って白石の要求を却下」

参考:「佐渡金銀山世界登録推進会」講演会(河合敦先生)より

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