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パナシ

46,気付かなかった

 

 ある家のことです。

 おじいさんと小学生の孫の仲がとても悪いのです。

 お互いに、ああ言えば、こう言うで、年中けんかばかり。

 この日もテレビのリモコンの置き方で揉めていました。
「元あった所に戻しておけ!」とおじいちゃんが言うと

「すぐ他のチャンネルに変えるかも知れないから、いいんだよ、これで。」という孫。

 「また、言い訳をしおって。」とおじいさん。

「言い訳じゃないよ。おじいちゃんは、すぐ文句を言うんだから…。」と孫。

「文句じゃない。おまえがいい加減だから、ちゃんとするよう言っているだけじゃ。」とおじいさんの口調は、段々と強くなってきました。

「わかったよ、もうテレビなんか見ないよ。」…。


そこに隣のおばあさんが、現れて

「また揉めているのかい?二人ともよく似てるわね。ガンコなところがそっくり。」

おじいさんと孫は、それを聞いてハッとしました。

 「似ている?」「そっくり?」二人同時に同じことを口にしました。

 おじいさんは「そうか、わしの孫だから、ガンコさも、わし譲りか。」と。

 「そうなんだ。おじいさんに似たから僕もガンコなんだ。」と孫。

 今まで互いに敵に思っていた二人が、隣のおばあさんの一言で血の繋がった大事な味方に思え、それ以降は、おじいさんの命令口調も治り、孫も素直に言うことを聞くようになり、仲良く暮らしているいうことです。

※似ているから、ケンカする 一理ありですね

         親子雲?気が付かなかった。言われれば親子に見えるね。

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