ある家のことです。
おじいさんと小学生の孫の仲がとても悪いのです。
お互いに、ああ言えば、こう言うで、年中けんかばかり。
この日もテレビのリモコンの置き方で揉めていました。
「元あった所に戻しておけ!」とおじいちゃんが言うと
「すぐ他のチャンネルに変えるかも知れないから、いいんだよ、これで。」という孫。
「また、言い訳をしおって。」とおじいさん。
「言い訳じゃないよ。おじいちゃんは、すぐ文句を言うんだから…。」と孫。
「文句じゃない。おまえがいい加減だから、ちゃんとするよう言っているだけじゃ。」とおじいさんの口調は、段々と強くなってきました。
「わかったよ、もうテレビなんか見ないよ。」…。
そこに隣のおばあさんが、現れて
「また揉めているのかい?二人ともよく似てるわね。ガンコなところがそっくり。」
おじいさんと孫は、それを聞いてハッとしました。
「似ている?」「そっくり?」二人同時に同じことを口にしました。
おじいさんは「そうか、わしの孫だから、ガンコさも、わし譲りか。」と。
「そうなんだ。おじいさんに似たから僕もガンコなんだ。」と孫。
今まで互いに敵に思っていた二人が、隣のおばあさんの一言で血の繋がった大事な味方に思え、それ以降は、おじいさんの命令口調も治り、孫も素直に言うことを聞くようになり、仲良く暮らしているいうことです。
※似ているから、ケンカする 一理ありですね
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