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パナシ

331,手当


「ヒデちゃん、どうしたんだ? その腕の傷は?」

「あっ、これ?今日、昼休みに運動場に急いで駆けて行ったら、木の根っこに躓いてころじゃったの。そしたら先生が『手当てしてもらってこい』と。
血が出て、痛かったので、すぐに保健室に行って『手当』してもらったの。」

「そうか。大きなケガにならなくて良かったな。」

「うん、最初、僕、『手当』の意味が分からなくて、手で叩かれる?のかと思ってドキドキしたよ。」

「そりゃあ、そうだろうよ。意味が分かんないんじゃな。」

「そしたら、保健の先生が消毒して大きめのテープを張ってくれたんだ。」

「よかったなあ、救急車で運ばれなくて。」

「救急車は大げさだけど、何でちょっとした治療のことを『手当』って言うの?お父さん。」

「そうか、まだ知らなかったのか。
それはだなあ、人の体には、血液やリンパ液以外にも『気』が流れているんだよ。ちょっとしたケガの時など、元気な人の手から出る『気』をもらうからだろうなあ。」

「本当?」

「本当だと思うよ。普段何気なく使っている言葉の中にも『気』をつかったものが多いからなあ。
例えば、『元気を出せ』『やる気を出せ』『血気盛ん』『気を紛らす』『意気揚々』『意気消沈』『本気でやれ』『気が清々した』『気が滅入る』『気が小さい』『気がはやる』『気のない返事』『気を失う』『気が狂う』『気を確かに持つ』『嫌な気がする』『気が合う』『その気になる』…一杯あるよ。」…

「僕も調べてみようかな?」…

●手当の本当の意味とは
 現在は、怪我や病気をした時によく使う手当という言葉『手当』は、「治療」と同じ意味で使われていますよね。手当とは本来は読んで字のごとく相手に手を当てる、触れることで傷や心を癒やすことなのだそうです。


●手当の語源とは
 手当の語源は、もともとは怪我や病気をした時に手のひらを当てて治療をしたことから『手当』と呼ぶという説があります。昔は治療の一貫として、痛い部分に手を当てて治療していました。


●本当の手当の効果とは
 手当というのは、本当に手を当てると治癒力が高まるそうです。いわゆるハンドヒーリングです。ハンドヒーリングは、自分で普通にできるというか、無意識にやっているんです。「あっ痛い」と思ったらついつい手で抑えてしまいますよね。
昔、カイロプラクティックの先生が教えてくれました。身体の悪い部分に手を当てると身体の動きの悪い箇所がだいぶ柔軟になるんです。
悪いところをかばって、カラダが硬くなっている状態を緩和する事ができるみたいです。


●手当の効果の理由
 手を当てることで、実際に効果が出る理由は次の理由だそうです。
身体の悪い部分に手を当てると、ヒトの手のひらは、適度に湿気と熱を持っています。
その湿気や熱が軽い温湿薬のような効果があると言われています。
その効果が血行を良くして患部を治癒することがあるようです。
 また、手のひらからは、静電気がでているので、その静電気が経路(いわゆるツボ)を刺激して血の巡りを良くすることで自然治癒力の働きを高める。
 痛みが、実際減ることがあるのは、逆に適度に血流を圧迫してあげると痛みが軽減します。

人の身体(カラダ)ってふしぎですね。よく薬でカラダが治癒するわけでなく、あくまでも薬自体は、人間がもともと持っている自然治癒力を補助するだけという。人は、自分で傷を癒やす力を持っているってこと。
それを科学の発展していない過去に人は感覚的に分かっていた。
カラダもすごいですが、それを体験的にわかっていた過去の人達もすごい。


 子供の頃に熱が出て、お母さんから触れてもらうと何だか楽になるのは、やさしさや愛情だけではなく、手当のおかげで本当に癒されるいるということなのかもしれませんね。


●国語辞書では、『けが・病気への基本的な対処。消毒・湿布など。処置。』の他にもこんな意味も載っています。
①基本給のほかに出す給与。「期末手当・通勤手当」
②労働・ほねおりに対する礼金。「月々のお手当」
③用意。準備。「資金の手当をする」

「今月の手当てだ」と言って社長が社員の肩に手を置いているだけだったら、社員は「ふざけんじゃねえ」と怒るはずです。
やはり「手当て」は「手を当てる」ことだけだとは、考えないほうがよいのでしょう。
※元気な人と握手をすると元気がもらえる。それも一理ありそうな気がしますね。

「そうなんだって、お父さん。」

「そうか。まだよく分からない部分もあるけど、まっ、そういうことなんだな。」

「えっ?どういうこと?」

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