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退職して、田舎暮らしをしている友人の話です。
「この頃、私らの田舎にも異変が起きてるよ。」と、いくつか例を上げてくれました。
〇近くの農家のおばあさんがこんなことを言っていたよ。
「野良仕事が終わって家に帰ったら、テレビが着いていたんだよ。…おじいさんが先に帰ってきたんだべ、と思っていたんだけどが、
近くに行ったら、えっ?あれ?と思ったんだよ。
うちのおじいさんはリモコンの使い方が分かんねえから、いつもNHKしか見てねえんだよ。
NHKはコマーシャルがねえのに、今日は、民放でコマーシャルをやってんだよ。
おかしいなあと思って「おじいさん!」と声を掛けて、家の中に入ってみると、
おじいさんではなくて、何とまあ猿だったんだよ。びっくりしたよ。
猿も驚いたんだべ、リモコンを放って逃げて行ったんだよ。
嘘だと思うかもしんねけど、猿がリモコン操作してテレビを見てたんだよ。
〇中学生の子どもがスマフォを玄関に置いて遊びに行って、帰ってきたら置いたところにスマフォがなかった。
「お母さん!俺のスマフォ知らない?」
「知らないわよ、よく探してみなさい。」
中学生は自分の動いた場所を探しても出てこなかった。
「お母さん、俺のスマフォに電話してよ!」
「しょうがないわね、ちょっと待って」…母親が電話すると、
あろうことか木の上から音がしてきた。
「あんた、木の上に行った?」
「行かないよ!」
二人で音のする方に行ってみると、なんと猿が木の上でスマフォで遊んでいたのだった。
「この野郎!」と棒きれを投げつけたら、猿はスマフォを放さず、持ったまま逃げようとしたために、木から落ちたそうだ。
さらに棒で叩こうとしたら、スマフォを置いて逃げていったという。
そのことを、学校で担任に話したら
「そうか、じゃあ、今日の全校集会の時みんなに話すから。」と…。
全校集会で、その先生は、皆に大まかな事の経過を説明し、付け加えてこう言いました。
「いいか、都会では、歩きスマフォは禁止だが、地域柄ここは、人や自動車にぶつかることはないから、歩いてスマフォを使ってもかまわない、その代わり木の上でスマフォはするな!」と強調したそうです。
〇小学生が、田んぼのあぜ道を自転車で走っていると、おじいさんが倒れているのが見えました。
「大丈夫ですか?」と声をかけ、近づいてみると、おじいさんではなく猿だったという。
急いで近くにいた大人の人の所に行き、報告したそうですが、その間に猿は逃げてしまったそうです。
※最近は、猿のボスも変わって来ているらしいと聞きました。
以前はけんかが強いのがボスと決まっていたようですが、
最近は情報を持っている賢い猿がボスになることが多いといいます。
餌はあそこにある、あの家の者はあまり怒らない、あそこの家はドアがいつも開いているとか、
…人間と同じになってきているらしいですよ。
サル君のほかに、僕もいるよ。山に餌も住処もなくなったからお堂の下で暮らしているよ。 シーッ! 内緒にして!でないと捕まえられてタヌキ汁にされちゃうよ