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パナシ

114, 英雄は意図して作る

 

 高校野球の甲子園大会は、毎年楽しみに見ています。

特に地元の高校が出場するとハラハラドキドキ、TVに釘付けで応援することもあります。選手とともに勝った喜び、敗けた悔しさを共有し、涙さえ流すこともあります。

 当たり前ですが、優勝したチームは、一回も敗れることなく、ずっと勝ち続けてきています。一躍日本中のヒーローになります。これがトーナメント試合の妙ですね。このように一回も敗れない英雄は意図して作れるのです。

 もし、野球ではなく、日本全国民じゃんけん大会(トーナメント方式)など突飛なものを考えたとしたら、優勝は、全く敗けない人になるでしょう。奇跡ともいうべき出来事ですが、必ずそういう人が作られ、英雄(ヒーロー・ヒロイン)となります。但し、その人がもう一回じゃんけんをしたら必ず勝つとは限らないと思いますが…。

 私たちの今の生活の中でスポーツ以外にも沢山のトーナメント形式のものがあります。その種目の数が多ければ多いほど沢山の英雄(ヒーロー・ヒロイン)が誕生します。生活レベルが上がるにつれ、その種目の数は増えていきます。

 そして、どの種目でも、優勝者は誰でも良いのです。新しい英雄(ヒーロー・ヒロイン)の発見と、この種目の広がりとレベルアップを目的にしていますから…。

 誰が優勝者に成れるのか分からない。みんな優勝を目指しているので、No1になるのは難しいです。そこがまた参加者や見ている人には面白い所なんでしょう。

 少し話を小さくします。以前、こんなコピーがありました。

遊びの数だけヒーローがいる。

本当にそう思います。トーナメントの試合まではいかなくとも、子どもの世界でも大人の世界でも、集団の風通しを良くし、互いが認め合い、尊重し合う為にも、ちょっとした遊びの数はある程度必要ですね。

あの人は、ゴルフがうまい。あの人は、民謡をやっている。

学校でもクラスでカルタ取りをする。縄跳び名人。駒回しがうまい。虫に詳しい。植物大好き。四つ葉探し名人。漢字博士。みんなで誕生日を祝ってあげる。…

何でもいいですね。みんながヒーロー・ヒロインになれるように仕組んでみてはどうでしょうか?       

 こんな話も

 職場で新人歓迎会を計画しました。会場のお店がある駅で新人を含め何人かで一緒に電車を降りました。

 すると、リーゼントに剃りこみ、細く吊り上がった眉毛、鋭い目つき、いかにもヤンキーがかった少年たちがこちらに向かって歩いてきました。

 すると、新人に向かって「お兄さん、お帰りなさい!」「お兄さん、お帰りなさい!」集団で深々と頭を下げたのです。

 新人は「お前ら、止めてくれよ!恥ずかしいだろう。こんな場所で…。」……。

「知り合いなのか?」と歩きながら新人に聞くと

「いやあ、恥ずかしい話、弟が暴走族の頭やってましてね…。」

「そうなんだ。」

「僕は、一切そっちの方とは関係ないですけどね。」…

「お兄さんお帰りなさい!このフレーズ使えるなあ。君もある意味ヒーローだね。」

「いやあ、冗談は止めてくださいよ。」…。

そして、歓迎会は楽しく、カラオケでは、課長の玄人はだしの歌に皆感動し、翌日からの潤滑油になりました。

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※職場だけでは見られないその人の違う面を発見すると嬉しくなりますね。人間関係の距離がグッと近くなったようにさえ感じます。

ティッシュペーパーを丸めて作りました。君は天才だ。西瓜?いえ、地雷です。