NHKのアナウンサーがラジオで語っていたことが、妙に耳から離れないので、ちょっと皆さんとも考えてみたいと思い書いてみました。
●「楽しかったです。」は変な日本語である。
「 A君、今日の体育どうだった?」 「楽しかったです。」
「給食は、どう?」「はい、とてもおいしかったです。」
「今度の新入社員の女子はどう?」「ああ、はい、とても美しいですね。」
私たちが何気なく使っている普段の会話ですが、実は間違っているのだそうです。私も一瞬ハッとしましたが、そのアナウンサーは、詳しく解説してくれました。
「です。」は名詞に付ける言葉。形容詞には「ます。」 動詞も「ます。」を付けるのが定説とされてきました。
ですので
楽しかったです→楽しゅうございました。
美味しいです→美味しゅうございます。
美しいです→美しゅうございます。
名詞に「です。」はピッタリ: 本です。 電車です。 鉛筆です。
動詞に「ます。」もピッタリ:行きます。食べます。確認します。行きません。食べません。
長い時間をかけて「形容詞」に「です。」を耳に慣らしてしまった原因は、どうやら 「でしょう」という言葉である。これが 一人歩きして色々なものに付き混乱させる
例:美味しいでしょう? 美しいでしょう? 行くでしょう? 食べるでしょう? 明日は雨が降るでしょう。 二階に行けば見えるでしょう。きっと見えますよ。
言葉は生き物ですから、時代とともに変化し、どれが正しいということはないのですが、少し妙に思います。
全然…ない→ 全然…大丈夫 食べられる→ 食べれる も同様ですね。※「全然良くない。」と「断然良い。」が混同されて使われているから「全然良い。」になったのでしょう。
今後、動詞に「です。」がつく可能性もあります。 行くです。 食べるです。
現にスポーツ系の部員たち 行くっす。 食べるっす。 やるっす。自分で取って来るっす。…
また、海外の人たちもどんどん日本語を話すようになってきていますから、変化する度合いはもっと激しくなっていくでしょう。100年後の日本の人たちの言葉を仮に聞いたら、分からないことが多いでしょうね。「あざす」(ありがとうございます)「あした」(ありがとうございました)も辞書に載るかもしれませんね。
「楽しかったです。」も「とても楽しい時間でした。」というように間に名詞を入れると聞きやすくなるといいます。
※ついでに 普段、変に思っている言葉を挙げてみました。
●~させていただきます。
例:初め「これより式典を開催します。」 終わり「閉会させていただきます。」
「閉会します。」が上から目線に感じる人多いので…。
●「1万円からでよろしかったですか?」…何がよろしいの?「1万円、お預かりします。」の方が分かりやすいなあ。コンビニに限らず今どこでもこの言い方が主流ですね。
●忌み言葉?
御多用でお忙しい中 (忙しいに亡が入っているから…)
では希望は? 亡が入っているよ。 スルメ→アタリメ
ではスリッパはアタリッパが良いのか?
駿河もアタリガになっちゃうよ。
道の字だって、生首を等間隔に置いたことからなので忌み字なのでは?
※言い出したらキリがないですね。部屋番号も今は「4」を普通に使っていますし…。
●どっちが本意?
汚名挽回 名誉挽回
劣勢挽回 優勢挽回
健康回復 病気回復
防犯対策 犯罪対策
防災対策 災害対策
復興対策 復興支援
嘘付け! 嘘付くな!
まじ、やばい まじ、やばくない?
全然良くない 全然良いですよ 全然OK
全く良くない 全く良いですよ
●違いは?
受験と受検 寄付と募金 授業と受業 混合と化合 物質と物体 協働と協同と共同 副作用と副反応
整理と整頓 基礎と基本 班活動とアクティブラーニング 募集と募ると応募 カリキュラムとシラバス CTスキャンとMRI