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送別会に、どうしても間に合わないからと、車で来た友人の話です。
「なんだ、車で来たのか?じゃあ飲まないのか?」
「うん、それでもいいけど、代行で帰ろうかな?」
「そうしろよ、せっかくの送別会だし…。」
「じゃあ飲むか。」……
送別会は、盛り上がり無事にお開き。
友達は代行サービスに電話し、しばらくしたら、二人のサービス員がきました。
道案内をしながら40分ほどで家の駐車場に着いたと言う。
ところが彼の家の駐車場が狭いため代行の方が車を入れるのに難儀な様子。
「ああ運転手さん、あと私が入れますから…」
「すみません。お願いしていいですか?ありがとうございます。」
「いいえ、こちらこそ無事家まで届けていただいて、ありがとうございました。じゃあこれで…。気を付けてお帰りください。」
お金を支払い、彼らと別れ、それから自分の車に乗り込んでいつものように駐車場に入れたと言う。
「ただいま!」
「お帰りなさい。遅かったわね。」
「会に間に合いそうになかったので、車で行って、代行で帰ってきたよ。来るまで少し待たされたから…」
家についてほっとして風呂にでも入ろうかとしていた時、インターフォンが鳴り、
「〇○署の者ですが、ご主人いらっしゃいますか?」
「あなた、ちょっと来て!」
「〇○署の者ですが、ちょっと事情をお聞きしたいのでパトカーの方に来ていただけますか?」
「えっ?ああ、ハイ」…。
「実は、飲酒運転しているという通報がありまして…、今日は、結構飲まれたんですか?」
「ハイ、送別会だったんです。でも代行で帰ってきましたよ。」
「最後の駐車まで、代行の方がやったんですか?」
「入れずらそうだったので、最後は私がやりました。」
「運転したんですよね?」
「ほんの2~3mですよ。」
「それでも立派な飲酒運転です。」
そしてアルコール検査、署名、拇指での捺印…。
「誰が110番したんですか?」
「それは言えません、ただ、ご近所とは仲良くしておいた方が良いですよ。」
…その後、家に戻って受ける妻の視線がやけに冷たかったこと、酔いもすっかり冷めてしまった、ということを後で彼から聞きました。
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