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パナシ

366,鶏と卵

 「ニワトリと卵どっちが先?」

子供にそんな問題を出すと、それぞれに理由をつけて「ニワトリ」「卵」両方の意見が出て来る。
ニワトリがいなきゃ卵は生まれない、卵がなければニワトリが生まれない。

大人に聞くと「人は長い間時間をかけて、改良して、家畜としても食料にしても良いトリを作ってきたんだから、どっちが先なんて決められないし、これはナンセンスな問題だよ。」と…。

なるほど、子供に考えさせるだけの問題なのか。

 ところで、今、地方の過疎化、少子化問題が色々な所で議論されているが、
極論を言うと国鉄(JR)の民営化が一番の原因かな?と思うことがある。

以前は、国が管理し、全国に引かれていた鉄道網が、民営化によって儲からない路線は廃止されてきた。
鉄道があるから、人が住める、集まる。鉄道のない所に人は集まらない。

経済優先もある程度は理解できるが、利益で得た部分は、新幹線、リニアモーターカー、地下鉄…都会の交通網を便利にすることにほとんど使われている。

地方は置いて行かれたままで、自らの自動車を使わざるを得ない。
「同じ税金を払っているのに…」

若者たちは、不便な地方を捨てて便利な都会に向かってしまう。益々過疎化が進んでしまっている。

鉄道網がないから人が集まらない。
人が少ないから鉄道は、廃路線に…、祭りや地方の伝統行事も年々無くなっている。

ニワトリと卵の問題のようで、鉄道網と人、どっちも大事なものだと思うが…。

そういう意味で日本はどんどん縮まっている。

郵政民営化も同じだ。地方の過疎化に拍車をかけていることに間違いはない。